妊娠中の心の不安、55.9%が抱える罪悪感と孤独感
妊娠は本来、喜ばしい出来事とされるが、最近の調査によると、多くの妊婦が心理的なプレッシャーを感じていることが分かった。妊婦向けの家庭用レンタルエコーサービスを提供する株式会社スマートエコー(東京都港区)が実施した「妊婦意識調査 vol.2」によれば、全国から206名の妊婦を対象に行ったアンケート結果は、明るい話題とは裏腹に深刻な現状を浮き彫りにした。
調査結果の概要
調査において、妊婦の55.9%がネガティブな感情に罪悪感を持っていることが明らかになった。「妊娠中は幸せでなければならない」という社会の期待が影響しているのだろう。この「幸せでいなければ」という思い込みが、彼女たちが感じる不安やイライラ、さらには悲しみといった感情を表に出すことを難しくしている。
さらに53.3%の妊婦がその気持ちを誰にも言えず、一人で抱え込んでいるという現状も分かった。特に、産後うつへの不安を持つ妊婦は57.5%に達しており、孤独感を抱える妊婦は51.6%にも上った。ここから、多くの妊婦が心理的なサポートを必要としていることが浮かび上がる。
妊娠中の孤独感と相談の難しさ
調査によると、妊娠中の孤独感を感じる妊婦も多く、特に気持ちについての相談が難しいという結果も出ている。医師や助産師には体の健康については相談できても、メンタル面では「話しにくい」と感じている世間的な傾向が見られる。そのため、実際にメンタル面で「すべて相談できている」と感じる妊婦はわずか25.0%である。
原因として最も多かったのは「身体の不調は話すが、気持ちのことは話しにくい」が43.3%を占めており、心のケアが置き去りにされがちであることが分かる。医療の現場で支援を求める妊婦が少ない理由には、精神的なサポートが十分に届いていない現実があると考えられる。
不安の相談先の偏り
この調査結果には、相談相手の偏りもある。妊婦が不安を感じた際、最も多い相談相手は62.9%が「パートナー」であることが分かった。一方で、医師や助産師への相談はわずか2.9%と非常に少なく、専門的な意見を得る機会が制限されていることが懸念される。これは、身近な人に偏った相談が専門的なケアに結び付かない可能性を示唆している。
まとめ
妊娠中は本来喜ばしい出来事であるが、それに伴う心の不安やプレッシャーは想像以上に深刻である。社会が妊婦に求めるイメージとのギャップが、彼女たちのメンタルヘルスに影響を与えている。専門的なサポートが必要とされる中、妊婦自身も孤独感や不安を感じやすい状況が続いていることを認識し、支援の必要性を広めていくことが求められている。
株式会社スマートエコーについて
株式会社スマートエコーは、妊婦向けレのレンタルエコーサービス「ポケマム」を提供している。設立は2024年12月で、東京都港区を拠点とし、スマートフォンにエコーを接続することでお腹の赤ちゃんの動画や心音を確認できるサービスを展開している。
今後も定期的に実施される「妊婦意識調査」は、妊婦白書として発行され、妊娠中のメンタルヘルスに関する貴重なデータとなるだろう。