天神の歴史を感じる『因幡町通り地下通路天神歴史年表』が設置

天神歴史年表の設置が決定

西日本鉄道株式会社は、2025年2月22日（土）に福岡市内のONE FUKUOKA BLDG.（略称ワンビル）地下2階に『因幡町通り地下通路天神歴史年表』を新設することを発表しました。この年表は、天神地区の悠久の歴史を約400年前にまで遡り、福岡の文化的遺産を視覚的に記録するものです。

天神の歴史のスタート

天神地区の歴史は、初代福岡藩主・黒田長政公が水鏡天満宮を現在地に移した1612年に始まります。この出来事を契機に、天満宮周辺は「天神町」と名付けられ、地元の人々に愛される場所となりました。また、明治時代には福岡県庁が設置され、さらなる繁栄を遂げていきました。

その後、大正時代には九州鉄道の福岡駅が開業し、交通の要所としての発展が加速。戦後は商業施設やオフィスビルが次々と建設され、今や九州最大の繁華街として知られるまでになりました。

天神ビッグバンと歴史年表の役割

現在進行中の「天神ビッグバン」プロジェクトの一環として、天神地区の歴史を次世代に受け継ぐ必要があると考えられ、「天神歴史年表」が制作されました。この年表は、近現代史の研究に精通した益田啓一郎氏に監修され、1612年から1999年にかけての重要な出来事を約150点の写真や古地図を使ってまとめています。年表の長さは約35m、高さは約1.9mから約2.4mに及び、多くの人々に天神の魅力を知ってもらうことが目的です。

横には大型のデジタルサイネージが設置されており、2000年以降の天神の発展についても映像で紹介されます。これらの施策は、地域のポテンシャルを再認識し、今後の発展を後押しするものとなるでしょう。

イベント情報とデザイン

『因幡町通り地下通路天神歴史年表』は、2025年2月22日から利用可能で、公開時間は午前6時から午後24時20分まで。場所はONE FUKUOKA BLDG.地下2階の東側外壁面、因幡町通り地下通路沿いに位置しています。

本年表は、天神の伝統を色濃く反映するデザインが施されており、外装は濃いグレー色、年数表示には鮮やかなオレンジ色を使用。因幡町通りの木材デザインとも調和しているため、歴史の重みを感じつつも親しみやすい印象を与えます。

期待される効果

この年表の設置により、観光客やビジネスマン、買い物客が天神の歴史を気軽に学べる機会が提供されます。多くの人々が歴史に触れることで、天神の文化やアイデンティティがさらに強化され、地域の活性化につながることが期待されています。その意味でも、天神ビッグバンプロジェクトは単なる都市開発に留まらず、地域の歴史や文化を大切にした取り組みとなっています。