IIT学生との新たな連携の始まり
背景
テクノロジー分野における人材不足が叫ばれる中、株式会社IHIは新たにインターンシッププログラムを立ち上げました。このプログラムは、HRTechのリーディングカンパニーであるTech Japan株式会社が提供するプラットフォーム「Tech Japan Hub」を通じて実施されています。特にインド工科大学(IIT)の学生に焦点を当てたこのインターンシップは、今後の人材確保に向けた重要な一歩となることでしょう。
実施内容
選考プロセス
Tech Japan Hubを活用し、IIT関連の大学においてインターン生を募集しました。この告知は3週間にわたり行われ、応募者数はなんと339名に上りました。オンラインテストや面接を経て、最終的に選ばれたのは3名の学生で、倍率は113倍という驚異的な競争率です。
選考された学生は以下の通りです。
- - Aさん: IIT Kharagpur (航空宇宙工学専攻)
- - Bさん: IIT Kanpur (航空宇宙工学専攻)
- - Cさん: IIT Jodhpur (情報工学専攻)
インターンシップの詳細
インターンシップは2024年の5月から7月の約2ヶ月間にわたり実施されます。彼らは、旅客機電動ハイブリッドシステムの研究開発プロジェクトに携わることになります。このプロジェクトを通じて彼らは、実務経験を積むと同時に、IHIが求める高度な技術力を培うこととなります。全員が内定承諾者として、晴れて新卒採用を勝ち取る運びとなりました。
IHIの言葉
少し前に、IHI戦略技術統括本部の下村琢磨様は、こう述べています。「この取組みは我々にとって初の試みであり、どのように進めていくか全く見当がつかない中で、Tech Japanに助けていただきました。特に、各校との信頼関係の構築と、学生の来日に際してのサポートが心強かったです。」と、その成果や運営の質に高い評価を寄せました。
Tech Japan Hubの活用
従来、日本企業がIITの学生を採用する際には、複雑な規則や情報管理の難しさから、多くの課題が存在していました。しかし、Tech Japanはこれらの問題を数多く解決する手段を提供しており、特に企業と学生の双方に寄り添った支援体制を整えています。具体的には、採用プロセスがデジタル化されることで、効率的かつ迅速に候補者を選定できるようになりました。
新しいサマーインターンシッププログラムは、麦の争いから素晴らしい学生を選び出すためだけでなく、内定受諾率の向上と入社後の定着率向上にも寄与しています。2023年のデータでは、内定受諾率は85.7%という高い数字を記録しています。これは、双方が互いの理解を深める過程の中で、出発点としての役割を果たしているからと言えるでしょう。
まとめ
今後、日本企業とインド工科大学の学生との関係がますます深まっていくことが予想されます。Tech Japanの取り組みは、単なる人材紹介に留まらず、新たなビジネスチャンスと成長の可能性をもたらすものです。インターンシップを通じて、次世代を担う優秀なエンジニアたちと、彼らの未来を支える企業の架け橋が、ますます強固になっていくことでしょう。