新たなペットボトルリサイクル協定が埼玉県で締結
2023年3月25日、埼玉県狭山市において、JEPLANグループの一員であるペットリファインテクノロジーが、アサヒ飲料、遠東石塚グリーンペットと共に「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定」を締結しました。本協定は、日本国内におけるペットボトルの循環的利用を促進することを目的としており、各社が協力してリサイクル活動を実施していくことが期待されています。
再生技術の二重戦略
協定締結の背景には、狭山市内から回収される使用済みペットボトルによる資源循環の重要性があります。遠東石塚グリーンペットによる「メカニカルリサイクル」と、ペットリファインテクノロジーによる自社の「ケミカルリサイクル」を組み合わせることで、より効率的なリサイクルプロセスが実現します。これにより、リサイクルされた再生PET原料がアサヒ飲料の製品に用いられ、全体のペットボトルリサイクル率向上に貢献することとなります。
さらに、ペットリファインテクノロジーのケミカルリサイクル技術では、メカニカルリサイクルで発生する約20%の残渣を分子レベルで分解し、不純物を取り除いた後、再びペットボトルの原料として利用可能にします。これにより、リサイクルの全体効率が大幅に向上し、サステイナブルな社会づくりに寄与することが可能になるのです。
環境への影響と未来展望
ペットボトルリサイクルの推進によって、石油由来のPET資源の消費を削減できるだけでなく、製造過程での温室効果ガス排出量を減少させることも目指しています。JEPLANグループは、「あらゆるものを循環させる」というミッションのもと、国内外のパートナーとの連携を強化し、サーキュラーエコノミーの実現に向けて活動を続けています。
本取り組みが進む中で、実際にペットボトルのリサイクル率は日本国内で約85%ですが、同じペットボトルとしてのリサイクルはおよそ34%に留まっている現実があります。この未活用の66%をボトルtoボトルのリサイクルに結びつけることが、今後の大きな課題となります。
地域との連携
狭山市からの支援も得ながら、JEPLANグループは地域ニーズに合わせたリサイクル活動を展開し、持続可能な資源循環型社会を実現すべく尽力します。今後、さらなる取り組みが注目されています。この協定の成功事例は、他の地域や企業への良い示範ともなるでしょう。
本協定の締結式には、狭山市の市長や各社の代表者が出席し、新たなリサイクルへの期待を語りました。ペットボトルのリサイクルについての国民の理解を深め、さらなる意識向上を促すことが求められています。
これからのJEPLANグループの活動にご注目ください。