谷川俊太郎のプラネタリウム作品「夜はやさしい」上映期間延長
日本科学未来館では、谷川俊太郎さんが手がけた唯一のプラネタリウム作品「夜はやさしい」の上映が、2026年4月6日まで延長されることが決定しました。この作品は2009年から2016年にかけて約7年間にわたり展開されてきたもので、2025年7月から2025年12月末までの再上映が好評を博したことで、新たに上映期間が延びる運びとなったのです。
「夜はやさしい」は、ヨーロッパ、アフリカ、南米など、世界の6つの異なる地域の「夜」を旅し、その場所特有の環境音や音楽、動物の鳴き声を楽しみながら星空を見上げることができるユニークな体験を提供しています。谷川さんの詩の朗読も重要な要素であり、彼自身の言葉によって導かれます。このプラネタリウムでは、地球という大きな舞台の中にいる自分の存在を改めて考えさせられることでしょう。
初公開から16年が経過しても、色あせることのないこの作品は、小さな子供たちから大人まで、誰もが心に残る深い感動を与えます。詩のような美しい体験を、ぜひご堪能ください。
上映情報
- - 作品名: プラネタリウム作品「夜はやさしい」
- - 上映スケジュール: 1日1回、16:20より上映(本編約25分)
- - 最終上映日: 2026年4月6日
- - 休館日: 火曜日(祝日や春夏冬休み期間中は開館)
- - 年末年始の休館: 12月28日から1月1日
- - 料金: 大人940円、18歳以下310円、未就学児100円
- - 上映会場: 未来館6階 ドームシアター
※鑑賞には事前予約が必要です。予約やチケット購入は未来館のオンラインチケットサイトから行えます。
谷川俊太郎とプラネタリウムの軌跡
谷川俊太郎さんと未来館との関係は、2005年に公開されたプラネタリウム作品「暗やみの色」に始まりました。この作品では、ダークマターや宇宙の「見えないものを見つめる」というコンセプトを基に、書き下ろされた詩「闇は光の母」を寄稿していただいています。その後、谷川さんは世界の夜を詩とサウンドで結ぶプラネタリウムを作りたいと提案し、「夜はやさしい」を共に構成・演出されました。
「夜はやさしい」の魅力
「夜はやさしい」では、星空の美しさをリアルに投影するために、プラネタリウム投影機「MEGASTAR-Ⅱ cosmos」を使用。世界6つの地域の夜を、環境音とともに体験することで、あたかもその場にいるかのような感覚を味わえます。これにより、星の下での思いを再確認し、地球と宇宙の広がり、そして自身の存在を改めて感じることができる工夫が施されています。
クレジット:
原案・詩・ナレーション構成: 谷川俊太郎
監修: 毛利衛
朗読: 麻生久美子
サウンドデザイン: 川崎義博
挿入歌: 「夜はやさしい」作詞谷川俊太郎、作曲谷川賢作
企画・制作: 日本科学未来館
この作品を通じて、谷川俊太郎さんと未来館が手を携えて作り上げた特別なプラネタリウム体験を、ぜひお楽しみください。
日本科学未来館
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