新潟ビジネス専門学校が認知症サポーター養成講座を実施
新潟県新潟市に位置する新潟ビジネス専門学校では、医療事務や美容、ITなど幅広い科目が学べる環境が整っています。特に今回は、くすり・登録販売者学科の学生が認知症サポーター養成講座を受講し、地域に貢献するための知識を深めました。この講座は、認知症についての正しい理解を促進し、地域社会全体の暮らしやすさを向上させることを目的としています。
講座の詳細と目的
この認知症サポーター養成講座は、業界各所からの連携を受け、NSGカレッジリーグに属する姉妹校、国際こども・福祉カレッジより講師を迎えて実施されました。講座では、認知症の症状や対応方法について教育され、特に大事なのはただの知識ではなく、いかに実践に活かすかという点に力を入れています。
受講生は、講義を受けた後、グループワークを通じてケーススタディを実施します。例えば、お財布が盗まれたと訴える認知症の方には、腰を据えて一緒に探し、心を込めてその方を適切にサポートすることが重要です。知らせるべきこと「してはいけないこと」についても学び、具体的な対応策を身に付けています。
サポーター証の授与
講座を終えると、学生たちは「オレンジリング」という認知症サポーターの証を手にしました。これにより、学生たちは認知症に関する知識を持ち、必要な際に適切な行動を取れる社会の一員となる道を歩み始めました。受講した学生たちからは、「特別なことをする人ではなく、応援者だということが印象に残った」「適切な声かけの技術が身に付いた」といった声が寄せられ、充実した学びとなったようです。
学生の実習と今後の展望
現在、講座を受けた多くの学生はドラッグストアで実務経験を積んでおり、高齢者の対応に関し時折困惑する場面もあるとのことです。しかし、この講座で得た知識や技術は、身近な地域住民への健康と安全を守る大きな助けになることでしょう。
新潟ビジネス専門学校では、これからも社会の変化に対応した実践的なカリキュラムを提供していく方針です。地域の中での役割を果たすため、より多くの学生が知識を深め、地域の暮らしを豊かにする手助けをすることが期待されています。
学校の理念と背景
創立から45年を迎える新潟ビジネス専門学校は、これまでに13,000人以上の卒業生を輩出してきました。医療、情報、デザインなど多様な分野で、質の高い実践教育を重視。NSGグループ全体で60社以上の企業と連携しており、インターンシップを含む質の高い実習や教育が行われています。このような背景が、地域に対する意識の高い学生を育成する要因となっています。
このように、教育や実務を通じて社会に貢献する力を養成している新潟ビジネス専門学校の取り組みは、今後も注目され続けることでしょう。