スペースシードホールディングスがNurul Iman教育財団を訪問し、地域と共に未来を見据える

スペースシードホールディングス、Nurul Iman教育財団を訪問

2025年4月16日、東京都港区に本社を置くスペースシードホールディングス株式会社は、インドネシアにあるNurul Iman教育財団を表敬訪問しました。この訪問の目的は、プラネタリーヘルスという視点から、栄養改善や発酵技術を用いた取り組み、さらには循環型経済のモデル構築に向けた可能性について協議することでした。

この訪問には、Nurul Iman財団の代表であるウミ・ワヒーダ氏をはじめ、バーレーン＝インドネシア委員会のドリパ・シャバナ博士、XAMRUDのオジー・F・シャリンドラ氏、PT AWINAのアナンダ・セティヨ・イヴァンナント氏、そしてスペースシードホールディングスの代表である鈴木健吾、およびASEAN担当ファンドマネージャーの福田隆登が出席しました。

主な議題と協議内容

1. 子どもの栄養と発育阻害対策

Nurul Iman財団では、自ら営む農園で生産したトウモロコシや唐辛子、生姜などを活用し、1日15,000人以上の学生に無償で食事を提供しています。この取り組みにより、スタンティング（発育阻害）を防ぐための栄養強化を進めています。

会議では、インドネシア政府が実施している無償学校給食プログラムを活用した栄養強化策が議題となり、スペースシードホールディングスからは米麹や乳酸菌を活用した発酵補助食品による栄養価の向上や保存性の向上について提案されました。

2. 発酵による高付加価値化と市場展開

財団は、ニンニクや唐辛子を焙煎するなど地元資源を活かした商品開発にも取り組んでいます。今後、日本を含む国際市場への進出を視野に入れ、スペースシードホールディングスは麹菌や酵母、乳酸菌を活用した発酵技術の導入を提案し、商品の辛味調整や旨味の増強が期待されています。

3. 循環型経済の実践

Nurul Iman財団は農業や養殖、食品加工、エネルギー、廃棄物処理など65以上の事業を運営しており、地域資源を基にした循環型リソースモデルを形成しています。これにより、学生たちには実践教育の場が提供され、地域の経済的自立を支える人材が育成されています。

プラネタリーヘルスという視点

スペースシードホールディングスは、地球環境と人間の健康を密接に関連づける「プラネタリーヘルス」の考え方を重視しています。これは持続可能な食料生産や適切な栄養の提供、生態系との共生、地域経済の循環を通じて次世代の生存基盤を守るための重要な理念です。今回の訪問を通じて、地域資源の活用と次世代教育の両立を図りながら、地球規模の健康問題に対立するための新たなアプローチが模索されています。

今後の展望

今後、スペースシードホールディングスは持つ発酵技術や栄養・健康分野の専門知識を活かし、各国のスタートアップ企業の先進的なソリューションとの連携を図る予定です。特に「食」を中心としたテーマを基にした具体的な共同研究や実証モデルの設計を進め、地域社会の持続可能な課題解決に寄与することを目指しています。

終わりに

Nurul Iman教育財団は、15,000人以上の学生に対し、無償の教育や食事、住居を提供する包括的な機関です。農業や食品、エネルギー、国際貿易など幅広い事業を運営し、教育とビジネスを融合させた持続可能な経済モデルを確立しています。スペースシードホールディングスも「SFをノンフィクションにする」というミッションのもと、発酵とロンジェビティー技術の社会実装支援に注力し、多様な社会課題の解決に取り組んでいます。

詳しくはこちら。