全国の自治体担当者必見!三木市が手がけた教育・保育給付制度の手引き
2023年10月30日、兵庫県三木市の職員たちが自らの手で制作した書籍「もう困らない!教育・保育給付制度の手引」が発刊される。この書籍は、難解な教育保育給付事務を分かりやすく解説し、全国の自治体に役立つ情報を提供することを目的としている。
教材化への挑戦
三木市の職員たちは、令和4年度(2022年度)から自主的にYouTubeで教育・保育給付制度に関する解説動画を配信してきた。その好評を受け、全国の自治体からの感謝の声が寄せられる中、彼らは書籍化を企画。株式会社ぎょうせいによる商業出版を実現させた。特筆すべきは、この企画が市の費用を一切かけずに成し遂げられたことであり、実際の出版作業はすべて職員自身によって行われた。
書籍の内容
この書籍は、保育所や認定こども園の運営に欠かせない教育・保育給付制度について詳しく説明している。特に、三木市での実例を交えた内容は、容易に理解できるよう工夫されている。主な内容には、以下のトピックが含まれる。
1.
制度の全容:教育・保育給付制度の基本や概要。
2.
職員基本配置の考え方:どのように職員を配置すべきかの指針。
3.
処遇改善等加算:各種加算項目の紹介。
これにより、自治体の担当者だけでなく、保育所や認定こども園の経営者、事務職員にも活用できる内容となっている。特に、事務処理にかかる負担を軽減するための情報が豊富に含まれていることから、現場の実務に直結するノウハウが得られる。
発刊日と販売情報
書籍の価格は2,970円(税込)。発刊日は令和6年10月30日(水)で、ぎょうせいのオンラインショップではその日から購入が可能だ。11月中旬以降には、他のweb書店や一般書店でも販売が開始され、Kindle版もリリースされる予定である。
最終的な期待成果
この書籍の出版により、全国の自治体の教育・保育事業者は事務負担を軽減し、その結果、教育・保育の質向上に貢献することが期待されている。事務処理にかける時間を減らすことで、より多くの時間を子どもたちの教育活動に振り向けることができるだろう。本書はその第一歩といえるだろう。
また、著者の一人である網干達也氏と本岡伸朗氏は、共に三木市教育委員会の職員であり、地域の教育現場への理解と責任を持って本書を制作した。全国の自治体担当者や教育関係者にとって、必読の資料となることは間違いないだろう。