猫によるトラブルが続出!エンジンルームの危険
2023年6月、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が発表したところによると、全国で381件もの救援要請が寄せられました。その内容は、猫が車両のエンジンルームに入ってしまったというものです。この件数は、昨年12月に行われた同様の調査での24件と比較すれば約15倍に及び、春から初夏にかけて猫によるトラブルが多発していることが明らかになりました。
野生動物だけじゃない、異常事態
今回の調査では、猫以外の動物による車内侵入も途絶えず、もちろん大きな問題となっています。特に報告された9件の中には、ヘビが6件、鳥が2件、犬が1件と、多彩な動物がクルマに入り込んでしまう事例も確認されています。こうしたケースは決して多くはありませんが、意外に様々な動物が車内に迷い込む可能性があるため、常に注意が必要です。エンジンルーム内で物音がする際には、その中を確認する際には慎重に行動する必要があります。不用意に手を差し入れると、噛まれるおそれや感染症のリスクもあります。
事故を未然に防ぐための対策
猫は暖かい場所や狭いところに隠れる傾向があります。したがって、エンジンがかかった際には、エンジンベルトなどに巻き込まれる危険性があるのです。そのため、猫自身や車両のトラブルを避けるために、運転助手たちには特に注意が求められます。ドライバーが車に乗り込むときは、猫がいる可能性を考慮し、事前にエンジンルームを確認する必要があります。
具体的には、ボンネット部分をやさしく叩くことが推奨されています。これにより、猫に人間が近づいていることを知らせることができ、連れていかれそうになっている猫を防ぐのです。また、車に乗車後もエンジンをかける前にはじっくりと確認し、そばにいる猫の気配を感じ取ることが大切です。数秒間静かに待つことで、もし猫が近くにいる場合には気づくことができるでしょう。
終わりに
猫は私たち人間にとって愛らしい存在ですが、自動車にとっては潜在的なリスクともなり得ます。エンジンルームに入り込むことを防ぐためには、ドライバー自身の配慮が不可欠です。今後も猫たちが安全に過ごせるための対策を心がけ、楽しいドライブを続けたいものですね。JAFのウェブサイトにも、市民に寄せられた疑問や対策についての情報が公開されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
【参考】
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JAFウェブサイト:クルマ何でも質問箱「猫がエンジンルームに入ることを知っていますか?」