企業活性化の一品戦略
2018-09-21 15:40:06
業績向上の鍵は「一品」戦略!企業活性化の新常識とは
「一品」戦略による組織の改革
企業が競争の中で生き残り、発展を遂げるためには、その組織の持つ独自の資源を最大限に活用することが不可欠です。その鍵となるのが、岡村衡一郎氏による「一品」戦略です。本書では、150社以上の企業変革を手がけた著者が、組織に埋もれた可能性を引き出すための具体的な方法論を紹介しています。
1. 他社の後追いからの脱却
現代の厳しい経営環境では、企業が競争に勝ち残るために他社の成功事例を追う傾向があります。しかし、このアプローチはしばしば短期的な利益を追求し、長期的な競争力を奪う危険性を孕んでいます。著者は、創業時からの資産を再評価し、自社の成長につながる「一品」の発掘を提唱しています。この「一品」は、企業の固有の技能や経験に基づいたもので、競争の中での自社ならではの強みに直結します。
2. 分業の弊害とオフサイトミーティング
過度な分業は、業務効率を上げる一方で、組織内のコミュニケーションを遮断し、全体観を損なうことにつながります。これに対処するためには、『オフサイトミーティング』を活用することが効果的です。タスクや役職に縛られない自由な議論の場で、メンバー間の理解を深め、真の課題を明らかにすることで、組織はより柔軟な発想を生み出せるようになります。
3. 「一品」を育て、市場での競争力を高める
組織が「一品」を見つけ出し、育てる過程では、時に成長が鈍化することが懸念されます。その時に必要なのは、「一品」を広げる戦略です。顧客ニーズや市場の変化に応じて、関連商品を増やすことで、顧客に対する価値を高めることが求められます。
4. 継続的な改善の重要性
最終章では、組織が一過性の取り組みに終わることなく、継続的に成長できるための方法が示されています。経営者から現場の従業員までが「一品」を意識し、それぞれの役割を生かしたチーム作りが重要です。
結論
「一品」戦略は、企業や組織が他社に頼らず、自らの力で競争力を強化するための実践的な手法です。本書を通じて、経営者や部門長は自社の隠れた資産を再発見し、組織改革に挑戦することができるでしょう。これからの企業戦略において、ぜひ取り入れたいアプローチです。
会社情報
- 会社名
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株式会社スコラ・コンサルト
- 住所
- 東京都品川区東五反田5-25-19東京デザインセンター6F
- 電話番号
-
03-5420-6251