新たな美しさを纏う「360度Kimono Bag」展示受注会
代官山の蔦屋書店で、今注目の「360度Kimono Bag」の展示受注会が始まりました。このイベントでは、幻とも言われる「三雲絣」を使用した着物バッグが登場し、伝統工芸の新たな表現に挑戦しています。
Kimono Bagの魅力とは?
「360度Kimono Bag」とは、内外ともに素晴らしい着物の色彩と美しさを持つバッグです。このバッグには、銀座の老舗呉服屋「ちた和」が厳選した反物や、江戸時代から続く「三縞菊」からの浴衣の素材が贅沢に使われています。開けるたびに心が華やぐその美しさは、古式ゆかしい正絹の特別な風合いを持ち合わせています。持ちやすい竹製のハンドルが付いており、職人による優れた技術が施されたシルエットが特徴です。
この特別なバッグは、三味線の師匠であった大叔母が残した反物や着物も織り込まれており、時代を超えて再生された作品として、新しいストーリーが生まれています。着物の美を愛する人々のもとで、さらなる物語が紡がれていくことでしょう。
リサイクル着物とその課題
近年、着物のリサイクルが進む中で、昭和初期に多くの人が所有していた着物や反物が市場に溢れています。それに伴い、リサイクル着物が手に取りやすい価格で販売されるようになり、伝統工芸品の価値が変わりつつある現状に危機感を抱いています。ただし、素材である正絹は扱いが難しく、熟練した職人の技術が求められます。
この背景を受け、我々は昭和初期の上質な反物を使用して価値あるバッグを製作することに成功しました。このバッグは、単なる使用目的だけでなく、芸術品としても愛される品質を誇っています。着物の価値と職人技によって守られるべき日本の宝を、未来へ継承していきたいと考えています。
幻の「三雲絣」と「三縞菊」の文様
「三雲絣」とは、昭和初期に生まれた美しい絣で、現代ではほとんど見ることができなくなっています。日本には三つの三雲地方が存在しますが、詳しい情報は今も謎に包まれています。これまでの情報をもとに、さらなる調査が必要です。
また、老舗呉服屋の「三縞菊」に伝わる伝統柄も、今回の特別なバッグの魅力を深める一因となっています。これらの柄は、古き良き日本の美しさを感じさせ、今の時代に合わせたリデザインによって新たな価値を見出しています。
創業者の背景とブランドビジョン
この「360度Kimono Bag」を手掛ける代表は、ファッション業界に約20年のキャリアを持ち、上質でおしゃれな小物ケースを提案することに情熱を注いできました。表参道と青山の店舗での経験を活かし、テレビ通販でも商品開発から販売に至るまで多角的に関わってきました。
彼女のデザインしたマルチケースはヒット商品となり、バッグインバッグの開発にも成功しました。2024年には小物ケースを主軸とした新ブランド「INJU」を立ち上げ、収納美学を取り入れた日本人目線のデザインが評判を呼んでいます。これからも、選ぶ楽しさ、組み合わせる喜び、使う喜びを通じて、暮らしを彩る商品を提供していくことでしょう。
日本の伝統とモダンを見事に融合させた「360度Kimono Bag」は、まさに新たな生活スタイルを提案する革新の一手です。代官山での展示受注会は、ぜひとも訪れて、その美しさを感じてみてはいかがでしょうか。