ロイヤルカナンと麻布大学が新たな寄附講座を開設
2025年11月1日、ロイヤルカナンジャポンと麻布大学が「ペットケア&ニュートリション研究室」を設立し、犬猫の栄養管理に特化した研究を行います。この新設された寄附講座の目的は、動物看護栄養学の確立を支援することです。ロイヤルカナンは、3年間で合計3,500万円を寄附し、充実したカリキュラムを提供していく方針です。
動物看護と栄養学の融合
麻布大学の理事長、小倉弘明氏は「動物看護栄養学」という新しい学術分野を創造することに期待を寄せています。獣医療における栄養管理は、健康維持の重要な要素であり、動物看護の観点からもクリティカルです。教授陣は、動物看護に特化した臨床栄養学の研究を進めることで、国内外の動物たちの健康と福祉を向上させようと考えています。
さらに、麻布大学の学長、村上賢氏は「学生が最先端の研究に接し、臨床現場で役立つ知識を得られることが重要」と述べ、3年後の成果に期待を寄せました。
次世代の動物看護師育成
新講座では、具体的な授業や実習を通じて学生たちに専門的な知識を提供し、実践的なスキルを身につけてもらうことが狙いです。動物看護師は獣医療の現場だけでなく、動物愛護や適正飼育の分野でも活躍が求められており、本講座の設立はその立場をさらに強化することになると考えられています。
この寄附講座設立に対するロイヤルカナン社長の日下部真一氏も、「麻布大学の専門知識とロイヤルカナンの経験を融合させることで、動物栄養看護学の研究者を育成できる確信を持っている」とコメント。今後、よりよいペットとの共生社会の実現に貢献していくと強調しました。
愛玩動物看護師制度の重要性
特に、2022年から愛玩動物看護師制度が導入されたことで、動物看護業務はますます重要性を増しています。動物医療が進化する中で、看護師が持つ専門的な知識や技術力はますます必要とされています。愛玩動物看護師は獣医療のチームの一員として、またはペットオーナーへの適切なアドバイスを行う立場として、重要な役割を果たしています。
麻布大学の教育体制
麻布大学は、135年の歴史がある動物学分野に特化した私立大学です。獣医学部と生命・環境科学部を持ち、人と動物の関係を良好に保つための人材育成に努めています。今回の寄附講座が、麻布大学の教育体制と相まって、今後の動物看護栄養学の発展に寄与することが期待されています。
最後に
ロイヤルカナンと麻布大学の連携は、動物看護の分野だけでなく、ペットとの共生社会の未来を見据えた取り組みとして、今後の展開が注目されます。ペットの健康と福祉を向上させるべく進められるこの研究の成果が、国内外の動物たちにどのような影響をもたらすのか、多くの人々が期待し見守っています。