バイオジェン・ジャパンがALSに関する情報を強化
バイオジェン・ジャパン株式会社が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の疾患啓発ウェブサイト「Together In ALS」の内容を一新しました。この取り組みは、ALSに関する情報を広め、患者やその家族への理解を深めることを目的としています。新たに追加されたコンテンツは、ALS当事者の体験談や、病院検索機能など、より利用しやすい情報提供を実現しています。
ALS疾患啓発サイト「Together In ALS」
「Together In ALS」は、ALSに関する情報を総合的に提供するサイトです。特に、ALSの当事者やその家族が興味を持つ情報を、分かりやすく整理しています。今回の更新では、以下の2つの新コンテンツが追加されました。
1.
ALS当事者の体験談
3名のALS当事者が自らの体験に基づいたメッセージを動画形式で伝えています。彼らの物語は、ALSという厳しい現実と向き合いながらも、希望を持ち続ける力強さを感じさせます。
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藤田美佳子さん: ALSの父を持つ彼女は、病気に向き合いながら仕事を再び得ることができた経験を語ります。夢を持ち続けることの重要性についてのメッセージが印象的です。
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竹永亮太さん: 自らも家族にALSの影響を受けながら、小学校教諭として生徒たちとともに全国大会への出場を果たした彼の姿勢は、多くの人に勇気を与えます。
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恩田聖敬さん: 日本ALS協会会長である彼は、自身の経験を通じて多くの方にALSに対する理解と支援を呼びかけています。彼の取り組みは、ALS患者の声を届ける重要な役割を果たしています。
2.
病院検索機能
ALSに関する遺伝子検査が受けられる病院の情報を、ウェブサイトで簡単に検索できる機能が新設されました。これにより、患者やその家族が必要な医療情報にアクセスしやすくなります。
ALSとは?
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動ニューロンに影響を及ぼす神経変性疾患で、患者は徐々に運動能力を失っていきます。この疾患は、身体の筋力の低下を引き起こし、最終的には自立できなくなる場合があります。ALSの症状は個人によって異なりますが、一般的には平均余命が3年から5年とされています。
バイオジェン・ジャパンの取り組み
バイオジェン・ジャパンは、1998年に設立されて以来、ALSの治療薬の研究開発に力を注いできました。最近では、SOD1遺伝子変異に関連するALSの治療薬「クアルソディ(R)」が厚生労働省に承認され、2024年からの薬価収載が期待されています。この薬は、ALS患者の機能障害の進行を抑制する効果があり、さらなる治療の進展が見込まれています。
今後もバイオジェン・ジャパンは、患者やその家族への支援を強化し、新たな情報やサポートを積極的に提供する予定です。皆様もぜひ「Together In ALS」を訪れ、ALSに対する理解を深めてください。ウェブサイトへのリンクは
こちらです。