新幹線の上級クラス座席に音響革新が到来
2026年度から、東海道新幹線の上級クラス座席にNTTが開発した特許技術「パーソナライズドサウンドゾーン」(PSZ)が初めて導入されます。この試みは、公共交通機関における音響体験に革命をもたらす重要なステップとなりそうです。
PSZ技術とは?
NTTのPSZは、「音を閉じ込めつつ、音漏れを抑える」という革新技術で、特定の空間でのみ音を感じられるよう設計されています。具体的には、音波を打ち消す逆位相の波形を重ねることで、周囲への音漏れを防ぎつつ高音質な音楽や動画の音声を提供します。この技術により、ビジネスパーソンやプライベートに重きを置く利用者に、快適な音響環境を提供できるようになります。
上級クラス座席への導入
今回、HA東海道新幹線N700Sの上級クラス座席に、PSZ技術を搭載したスピーカーが設置されます。個室タイプの座席(2026年度)及び半個室タイプの座席(2027年度)において、専用のスピーカーを使い、利用者が自身のデバイスからの音声をプライベートに楽しめるようになります。特に、周囲を気にせずにオンライン会議を行いたいビジネスパーソンなど、様々なシーンにおいてその効果が期待されています。
企業間コラボレーション
この取り組みは、NTTドコモビジネスとNTTソノリティの連携によって実現しました。ドコモビジネスはPSZ技術のライセンスを提供し、ソノリティは特定の環境に対する音響設計や制御システムの開発を行います。JR東海との連携を通じ、特有の環境での実証を重ねてきたため、技術の具体化が進みました。
音響技術の未来
このPSZ技術の導入は、次のステップとして様々な移動シーンや公共空間での音に関する課題解決へとつながるでしょう。耳を覆うことなく個別の音響体験を実現したこの技術は、今後の公共交通機関での音響ソリューションにも大いに貢献すると考えられています。
NTTドコモビジネスとNTTソノリティについて
2025年に社名変更を行ったNTTドコモビジネスは、持続可能な成長を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、地域や企業に新たな価値を生み出し続けています。一方、NTTソノリティは2021年に設立された音響関連企業であり、最新技術を駆使して、様々なシーンで快適な音響環境を提供することを目指しています。
今回の取り組みは、二社の強力な連携と革新的な音響技術が生み出した成果であり、今後の期待が掛かるプロジェクトとなっています。このような進展が、より快適な移動空間の実現に寄与することが期待されます。