企業の人材戦略を変える!従業員エンゲージメント調査結果
日本のHR領域において、従業員エンゲージメントは、退職率や業務パフォーマンスに大きな影響を与える指標として知られています。そのため、多くの企業がエンゲージメント向上に向けた施策を強化しています。しかし近年、特に新型コロナウイルスの影響を受けて、働くことに対する従業員の考え方はより多様化していることが明らかになっています。従業員のマインドや価値観に合わせた施策を打たない限り、エンゲージメントの向上は難しいのかもしれません。
そこで、最近行われた「仕事に対する価値観タイプと企業へのエンゲージメントの関係性調査」では、従業員のさまざまな価値観を理解することが試みられました。この調査から得られた新たな知見は、企業の人事戦略を大きく変える可能性を秘めています。
調査結果の概要
今回の調査では、全体で1600人の有職者を対象に、仕事に対する価値観を6つの従業員タイプに分類しました。調査結果には、以下のような重要なトピックスが含まれています。
1. 仕事に対する価値観の多様化
この調査では、対象者の価値観がやりがいや自分らしさを重視する方向にシフトしていることが示されました。価値観が多様化することで、勤務先以外の活動、例えば趣味やボランティアといった側面が重要視されるようになっています。したがって、企業はこれらのニーズを考慮した取り組みが必要です。
2. タイプごとの満足度指標の違い
企業にとって、退職抑止やリファラル採用の推進は重要な課題です。興味深いことに、従業員タイプごとに「勤続意欲」や「リファラル採用への協力意向」に影響を与える満足度の指標が異なっていることが明らかになりました。例えば、「らしさブルー」というタイプは、エンゲージメントスコアこそ低いものの、社会的成功や収入の意識が低く、働くことに対しても比較的柔軟な期待を持っていることが判明しました。これにより、企業は同タイプに対して特化した施策を検討する必要があると言えるでしょう。
3. 効率的な施策の異なるアプローチ
調査結果からは、各タイプごとに「重視している要素」や「企業が打つべき施策」が異なることが示されました。このことは、企業が活用すべきHR制度や施策を明確にする上で非常に重要です。自社のタイプ構成比に応じた適切な施策を設計することで、エンゲージメント向上の確率を高めることができます。
このように、従業員の価値観の多様化とそれに伴う施策の見直しは、現在の企業の人材戦略において欠かせない要素となっています。更に、調査結果を踏まえた適切なHR政策を打つことが、企業の持続可能性や成長にも大きく寄与するでしょう。
まとめ
エンゲージメントの向上は、単に満足度を上げるだけでは実現できません。従業員一人ひとりの価値観や期待に応じた施策が求められており、そのためにはデータに基づく分析が不可欠です。アポロ株式会社が提供するilodoliなどのHRソリューションを視野に入れ、企業のエンゲージメント向上に向けた次なる一手を考えていくべきです。詳細な調査結果や今後の取り組みに関心のある方は、ぜひ
こちらでご確認ください。