2025年3月調査から見る債務整理の状況と利用実態の分析

2025年の3月に実施された債務整理に関するアンケート調査の結果が発表されました。この調査は、アドバイザーナビ株式会社によって253人を対象に「インターネット」を通じて行われました。以下では、アンケート結果を元に、債務整理の利用実態や債務整理にかかる費用について詳しく見ていきます。

借金が膨らんだ理由は？

調査結果では、 respondents の最も多い理由は「生活費の補填」で36.0%を占めました。この結果が示す通り、生活費の不足からの借入が大きな要因であることがわかります。次に多かったのは「ギャンブル」で15.4%、続いて「住宅ローン」の8.7%となっています。このように、借金の理由はさまざまですが、生活に根ざした事情がやはり目立つ結果となりました。

どこからお金を借りていたか？

お金の借入先についての回答では、「クレジットカードのキャッシング」が37.9%で最も多く、続いて「消費者金融」が31.6%、さらに「銀行カードローン」が28.1%という結果でした。クレジットカードからの借入が最も一般的であることが確認されました。

借入金額は？

借入金額についても調査が行われ、「101〜300万円」が最も多く37.5%でした。次に多かったのは「31〜50万円」で15.4%、続いて「51〜100万円」が14.5%という結果です。このように、いずれの額面も多くの人々が複数のローンを持つ中で返済に苦しんでいる実情がうかがえます。

債務整理を決意した理由は？

債務整理をする決意をした理由についての調査結果では、「毎月の返済がきつかったから」という回答が57.7%を占め、この点が最も多い結果でした。さらに「借金返済のために借金をする状態だったから」との回答が16.2%で、それを受け止めた「債務整理のメリットを理解したから」が11.9%と続きます。

債務整理の方法とは？

実際にどのような方法を選択したかというと、「任意整理」が70.4%と圧倒的な数字を示しました。「個人再生」は12.6%、最も少なかった「特定調停」は2.4％という結果です。多くの人が任意整理を選択している理由には、柔軟な返済の形が評価されているのかもしれません。

借金の減額幅は？

債務整理を通じてどれだけの借金が減額されたかについての調査では、「10万円未満」と「11〜30万円」が28.9%で同率を占め、その後「31〜50万円」が14.2%と続きます。意外にも「300万円以上」という回答も4.3%見られ、これがその後の経済再生につながっている様子が伺えます。

債務整理の結果について

「債務整理をしてよかった」との回答は91.3%に達し、「どちらとも言えない」は7.9%、「いいえ」はわずか0.8%という驚異的な数字です。この調査から見るに、多くの人々が債務整理を通して再生の道を見出したことは間違い無さそうです。

債務整理にかかる費用について

次に、債務整理の費用に関しても調査されました。債務整理を始める際の「着手金がかかった」と回答した人は67.2%に達し、費用の比較を行わなかった人が49.0%で最も多く、また「2社で比較した」という人も33.6%にのぼります。費用は「6〜10万円」が30.0%で最多で、「4〜5万円」や「1〜3万」がそれに続いています。全体の6割以上が10万円以下で済んでいることがわかります。