エルピクセルが医療AIの革新をもたらす新プラットフォームを発表

エルピクセル、革新的な医療AIプラットフォームを発表

2025年7月1日にエルピクセル株式会社は、創薬およびアカデミアを対象としたクラウド型画像解析AI、「IMACEL Platform（イマセルプラットフォーム）」を正式にリリースしました。このプラットフォームは、製薬企業やアカデミアが直面する画像解析の共通課題に対し、気軽で安価に高性能な解析が実現できる環境を提供することを目的としています。

IMACEL Platformの背景

エルピクセルは、長年にわたり製薬企業やアカデミアとの協力により、様々な画像解析AI技術を開発してきました。しかしながら、実際の研究現場では「導入に時間がかかる」「専門的な知識が必要で難しい」「コストが高い」といった障壁が存在しました。これらの課題を解決するため、誰でも簡単に利用できるIMACEL Platformを開発しました。

このプラットフォームでは、特別な準備やAIに関する専門知識は不要で、画像をブラウザにアップロードするだけで高精度な解析が行えます。また、AIに必要な高性能GPUもエルピクセルのクラウド環境内で用意されており、ユーザー側で特別なハードウェアを準備する必要がありません。

プラットフォームの特長

IMACEL Platformは、以下のような優れた特長を備えています：

1. クラウドベース - 導入や運用のハードルを大幅に緩和。
2. プリセットAIソリューションの充実 - 幅広い解析ニーズに応じたモデルが追加される予定。
3. カスタマイズ性 - 各ユーザーのニーズに応じて既存モデルのファインチューニングや新しいモデルの開発も対応可能です。

利用可能なソリューション

IMACEL Platformには、創薬やライフサイエンス研究において求められるさまざまな画像解析ソリューションが用意されています。以下はその一部です：

- in vitro 小核試験：目視での検査を自動化し、細胞の検出や小核の有無を判定します。
- 動物行動解析：アトピー性皮膚炎の薬効評価における掻痒行動などの分析を行います。
- Cell Painting画像解析：細胞の表現型分類やクラスタリングに対応します。

これらのソリューションは、AIによる解析効率の最大化を目指しています。

今後の展開とエルピクセルの取り組み

近年の創薬エコシステムの変化に伴い、アカデミアやバイオベンチャーが重要な役割を果たすようになってきました。そのため、AIを用いた研究の効率化には、あらゆる研究者のニーズに応えるプラットフォームが必要です。エルピクセルは、このIMACEL Platformを通じて、全ての創薬研究者がAIを用いた研究を加速化できるよう支援していく考えです。

将来的には、IMACEL Platformをさらに進化させることで、創薬、再生医療、基礎研究など、幅広く利用されるプラットフォームを目指しています。