NEXCOのトイレ改善
2021-05-27 14:09:18
快適な個室トイレを目指して、NEXCO中日本が進める設備改善プロジェクト
快適な個室トイレを目指して
近年、旅行やドライブ中に利用するサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の快適性が求められています。NEXCO中日本では、これに応じた新しいトイレ設備の整備が進行中です。具体的には、急病で動けなくなったお客様やトイレ内の忘れ物を早期に発見できる「アウトラインセンサー」と、14カ国語で個室トイレの利用案内を提供する「多言語タブレット」が導入されています。
アウトラインセンサーの導入背景
「アウトラインセンサー」は、個室トイレの天井に設置されており、人や物のシルエットを検知します。このセンサーはトイレのドアの開閉に連動し、動けなくなった方や忘れ物を迅速に知らせる仕組みです。このシステムの導入以前、トイレ内での事故や忘れ物に対する対応が遅れることがありましたが、アウトラインセンサーによってそのリスクが軽減される見込みです。
整備状況と今後の予定
現在、32箇所のSA・PAにアウトラインセンサーが整備済みで、6月末までに首都圏の12箇所に新たに設置される予定です。これにより、トイレ内での事故の早期発見が可能となり、利用者の安全が一層確保されます。実際、海老名SAでは整備前に発見された忘れ物の件数が166件あったのに対し、整備後は103件に減少しました。
多言語タブレットの役割
多言語タブレットは、洗浄便座の操作や利用方法を14言語で案内する機能を持っています。また、利用者に対し体調を訪ねる機能も搭載されています。このタブレットによって、外国から訪れたお客様も安心してトイレを利用できるようになります。現在、11箇所のSA・PAに整備されており、今後はさらに14箇所への新設が計画されています。
整備後のフィードバック
タブレットを利用したお客様からは、その視覚的なわかりやすさや、洗浄操作の簡便さに対する高い評価が寄せられています。このように、利用者の体験向上に向けた設備が浸透し始めています。
今後の整備展望
NEXCO中日本では、アウトラインセンサーと多言語タブレットをさらなる整備計画に織り込んでいく方針です。2021年度以降、東海・北陸エリアにおけるSA・PAでの導入が進んでいく予定です。これにより、個室トイレの安全性や快適性を向上させ、全てのお客様により良いサービスを提供していくことが目指されています。
まとめ
NEXCO中日本の取り組みは、現代の旅行者が快適で安全にサービスエリアを利用できる環境を整える一環です。個室トイレの設備向上は、今後の快適な旅を支える重要な要素となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
中日本高速道路株式会社
- 住所
- 名古屋市中区錦2-18-19三井住友銀行名古屋ビル
- 電話番号
-