安全で豊かな社会を目指すSORA Technologyへの出資と大和ハウスの未来

SORA Technologyが目指す未来

大和ハウスベンチャーズ株式会社が、2025年12月19日付でSORA Technology株式会社への出資を発表しました。この出資は、大和ハウスグループが運営する「将来の夢」ファンドを通じて行われました。SORA Technologyは、「宙(SORA)」を活かし、感染症対策事業を中心に、特にアフリカにおいてマラリアの撲滅を目指しています。

SORA Technologyのミッションは、「世界のどこでも安全で豊かな社会」を実現することであり、その一環として感染症の集団発生を予測するサービスを展開しています。このサービスは、ドローンとAI技術を活用し、水たまりの位置を特定し、ボウフラの発生リスクを判定するだけでなく、防ボウフラ剤の散布を効率的に行うことができます。従来の手法では、多くの人手を必要としていたボウフラ対策を、SORA Technologyは高い技術力によりコスト削減を実現しました。

具体的な取り組み

具体的には、同社の事業は次のような流れで行われます。まず、ドローンによる空からの監視で、水たまりを検出。次に、AIを用いてボウフラの生息リスクを評価し、その情報をもとに必要な地域に防ボウフラ剤を自動で散布します。従って、無駄な散布を避けつつ、効率よくボウフラ対策ができるのです。この手法は、開発途上国における公衆衛生の向上に貢献し、持続可能な社会の構築に寄与するものと期待されています。

さらなる技術開発により、SORA Technologyは今後、マラリアだけでなく、デング熱やジカウイルス感染症といった他の蚊媒介性疾患の対策も視野に入れています。彼らの取り組みが感染症の広がりを抑制し、多くの人々の健康を守ることに繋がるでしょう。

大和ハウスグループの役割

大和ハウスは、この出資を通じて持続可能な社会の実現に向けて貢献を行います。特に、アフリカを基本に排水インフラの整備などを通じて、開発途上国における人々の健康な暮らしを支援していくことが求められています。公衆衛生を向上させるインフラ整備は、地域社会において特に重要な課題です。

「将来の夢」ファンドは、大和ハウスグループの創業100周年を目指して社会にインパクトのある事業に投資することを目的としています。また、SORA Technologyのような企業と協力することで、双方が持ち得る技術とノウハウを結集し、より良い未来を築くことが可能となります。