PRIがインパクト志向金融宣言に参加
PRI(責任投資原則)は、この度、国内最大の民間金融機関による「インパクト志向金融宣言」の賛同機関となったことを発表しました。この宣言は、金融を通じて様々な環境や社会課題を解決しようとするイニシアティブで、2021年11月に21社からスタートしましたが、2024年7月時点で79社が署名しています。
インパクト志向金融宣言とは
インパクト志向金融宣言は、銀行、保険会社、運用機関、ベンチャーキャピタルなど、異なる業種の金融機関が集まり、持続可能な社会の実現に向けて協力することを目的としています。具体的には、環境や社会への負荷を軽減し、持続可能な発展を促進するための金融手法を推進しています。
現在、宣言には5つの分科会と3つの企画チームが存在し、それぞれが個別のインパクトファイナンスの質を向上させたり、資金の量を増やす活動を行っています。これにより、金融機関が果たす社会的責任が広がることを目指しています。
PRIの背景
PRIは、2006年に設立され、現在では5,300以上の機関が参加している、責任投資を推進する世界最大のイニシアティブです。PRIは、持続可能な国際金融システムの構築が経済的な利益を生む上で不可欠であると認識し、このシステムが、環境や社会に良い影響をもたらすと信じています。そのため、責任投資原則の採用を奨励し、国際的な協力を進めています。
PRIは、長い間責任投資業界をリードしてきましたが、地域における責任投資(RI)の強化という観点から、今回の賛同を決めたとのことです。これにより、日本国内での取り組みを国際的に発信していくことを目指します。
今後の展望
PRIとインパクト志向金融宣言の連携によって、地域金融機関との協力が加速し、より多くの社会課題に取り組むための資金が集まることが期待されています。このような地道な活動が続くことで、持続可能な社会の実現が進展することが望まれます。
この取り組みは、公益性のある団体や機関にも参加が可能であり、幅広い協力が期待されています。インパクト志向金融宣言に関する詳細は、公式ウェブサイトをご確認ください。
インパクト志向金融宣言の公式ホームページ