バーチャルスタジオMOOVが始動
2023年、バーチャルスタジオMOOVが本格的に運用を開始しました。このスタジオは、アーティストや企業と協力してストーリーや世界観を創造することを目的としています。MOOVは、従来の映像制作の限界を超え、イノベーティブな体験を提供するために設立されました。
MOOVの特徴
IPと共に創る新たな世界
MOOVの最大の特徴は、アーティストや企業、そしてIPと一緒に世界を築くプロダクション体制です。これまでの映像制作は多くの場合、一次利用で終わる一方、MOOVは長期的視点を持ち、一貫性のあるストーリーや効率的な資産の活用を目指しています。このアプローチにより、制作されたコンテンツはただの一時的なものではなく、長く愛される体験へと進化します。
Technology x Storytelling
MOOVは「Technology x Storytelling」というコンセプトを重視しています。バーチャル・メタバース技術を駆使することで、技術と人間の心を繋ぐコンテンツの創出を目指します。つまり、単なる技術の先行きではなく、物語が人々にどのように響くかが、コンテンツの鍵となるのです。
特化したプロダクションチーム
スタジオ構成は「STORY」、「ART」、「TECH」、「CRAFT」の4つのチームから成ります。
- - STORYチーム:構成や演出のプランニングを担当
- - ARTチーム:舞台や美術の設計、アセット管理を行う
- - TECHチーム:技術開発や制作フローの整備を担当
- - CRAFTチーム:ビジュアル制作や映像制作を担当
このような特化型の体制により、MOOVは効率的でスムーズな制作が可能です。クリエイターが最も自由に創造できる環境を提供し、新しい表現の場となることを目指しています。
新たなライブエンターテインメント「Narrative Live」
MOOVは、特に音楽ライブにおいて「Narrative Live」を開発しています。これにより、ストーリーやミュージカル、朗読などの要素を融合した新しいエンターテインメントを提供します。アーティストの熱い想いや背景にあるコンテクストの重要性が増す現代において、MOOVは、アーティストの想いを伝える新しい形を追求しています。
経営体制の刷新
2023年1月28日、MOOVを運営する株式会社Compositionは、設立10周年を迎えました。このタイミングで新たに緒方達郎が代表取締役に就任し、バーチャルプロダクションへの集中を強化する新体制に生まれ変わりました。これにより、CG映像制作会社から、ストーリーと世界を提供するプロダクションへと進化します。合わせて、安井治次郎が運営する新会社「株式会社スタジオSoup.」を立ち上げ、モーションキャプチャスタジオとしての機能も強化します。
MOOVの未来
今後、MOOVは都市や企業とのコラボレーションを進め、新しいクリエイティブな出会いを求めていきます。SNSや動画配信サイトの普及により、ユーザーとの距離が近づく時代において、アーティストが持つ想いやストーリーがますます重要な要素となっています。MOOVは、こうした時代において心に響くコンテンツを続々と生み出すことを目指しています。バーチャルスタジオとして、可能性の広がりを期待しています。