醤油復活プロジェクト
2019-12-25 12:00:47

木桶仕込み醤油復活プロジェクトが織りなす地域の味と伝統の継承

木桶仕込み醤油復活プロジェクト



塩釜市に位置する太田與八郎商店は、地域の味と伝統を継承するために「木桶仕込み醤油復活プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、東日本大震災で壊れた木桶を再生・復活させることを目的としています。

プロジェクトの背景


震災の影響で、工場や店舗が津波に襲われ、多くの製品や設備が失われました。そんな中で、太田さんは多くのボランティアの支援に心を打たれ、再起を決意しました。彼の思いは『絶望を希望に変えて、伝統を守り続けていきたい』という強い信念です。

木桶仕込みの重要性


木桶を用いた醤油作りは日本の和食文化の基盤を支えています。木桶の内部には微生物が繁殖し、特有の風味と旨みを醸し出します。杉の木が使用されることが多く、桶は呼吸しながら微生物の生態系を形成します。このため、木桶で仕込んだ醤油は他の製法では再現できない深い味わいを持っています。

しかし、近年、木桶仕込みが少なくなってきており、現在ではわずか1%しか残っていません。コストと手間がかかるため、樹脂製や金属製のタンクに移行する醤油屋が増えています。その結果、地域の味が失われつつあるのです。

クラウドファンディングの取り組み


プロジェクトは、クラウドファンディングを通じて支援を募っています。目標金額は100万円で、全体の木桶制作費300万円の三分の一に相当します。支援者には感謝の意を込めて、プロジェクトの一部に参加してもらうことができます。具体的には、醤油作りの体験や商品を通じて、地域の美味しさを感じてもらうことを目指しています。

未来への展望


太田さんは、作る醤油に地元の食材を使用し、「搾りたて」の風味を大切にすることを考えています。近隣の浦戸諸島で栽培される小麦や大豆を使い、「my醤油」として市場で楽しんでもらうことを夢見ています。この取り組みによって、地域経済の活性化や塩釜の美食文化の発信も期待されています。

まとめ


「木桶仕込み醤油復活プロジェクト」は、塩釜の地元文化を守るため、地域の人々とともに進められています。太田さんはこのプロジェクトが地域を活性化し、次世代へと伝統的な味を引き継ぐ架け橋になると信じています。応援したい方は、プロジェクトページをチェックし、自身の思いを込めて参加してみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
太田與八郎商店
住所
宮城県塩竈市宮町2-42
電話番号
022-362-0035

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