金沢市の東部環境エネルギーセンターが進化する
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC)は、金沢市の一般廃棄物焼却施設「金沢市東部環境エネルギーセンター」の基幹的設備改良工事を受注しました。この工事は、2029年3月の完成を目指しており、受注額は43億円(税抜)です。
焼却処理能力の向上
この改良工事では、処理能力250トン/日のストーカ式焼却炉の設備を改修し、施設の長寿命化と省エネルギー化、さらにCO2排出量の削減を図ることが目的です。ストーカ式焼却炉は、廃棄物を効率的に燃焼させるための主流技術であり、その性能向上は地域の環境問題解決に寄与します。これにより、焼却余熱を利用した発電能力も強化される予定です。
過去の改良歴
金沢市東部環境エネルギーセンターは、1991年に完成し、既に数回の改良工事が行われています。2004年からの4年間に第1次、2014年からの4年間に第2次の改良が実施されてきました。今回の第3次工事では、経年劣化や製造中止により保守整備が困難になったごみ受入供給設備や燃焼設備、排ガス処理設備などの主要機器が更新されます。
環境性能の向上
新たに導入される高効率モーターや高効率変圧器は、省エネルギー化を図る一方で、MHIECの独自技術である新燃焼制御システムの改良により、より安定した燃焼が実現されます。これにより、環境への負担を減少させ、安定した稼働を維持することが期待されています。
環境保護に向けた取り組み
近年、一般廃棄物焼却施設の長寿命化や温暖化対策に向けた改良工事が増加しています。MHIECは、これまでの経験とノウハウを活かし、効率的な廃棄物処理の提案と実現に努めています。受注拡大を目指し、施設の省エネ化や安定稼働の維持・向上、さらにライフサイクルコストの低減に向けた提案にも力を注いでいく方針です。
結論
金沢市の東部環境エネルギーセンターの改良工事は、地域の環境保護とエネルギーの有効活用に大きく貢献することが期待されます。これにより、住民の安心安全の確保と環境への配慮が一層強化されるでしょう。今後の工程や成果に注目が集まります。