Hakuhodo DY ONE、新卒採用にAIを導入
株式会社Hakuhodo DY ONEは、2027年から新卒採用選考においてAIを積極的に活用します。この取り組みは、AIを駆使して業務の効率化や公平性を高め、選考プロセスを革新することを目的としています。
1. AI活用の背景
近年、生成AIの進展により、企業におけるAIの導入が加速しています。特に人事領域では、選考過程での負担の軽減や、人となりや価値観の把握の難しさから、AIを利用した採用活動の効率化が期待されています。Hakuhodo DY ONEは、この流れを受けて新卒採用プロセスにAIを導入し、人とAIのハイブリッド評価を通じて選考の透明性を高める方針を打ち出しました。
2.取り組みのポイント
Hakuhodo DY ONEは、以下のポイントを重視しています。
公平性と透明性の確保
自社開発したAIツール「HAKUNEO ONE」や、AI面談解析クラウド「ailead」、対話型AI面接サービス「PeopleX AI面接」の導入により、評価基準を明確にし、主観的な判断のバラつきを抑える仕組みを構築します。
スピードとスケールの両立
選考過程での記録・解析を自動化することで、選考官の負担を軽減。また、日程調整の煩雑さを解消し、より多くの候補者に面接機会を提供することが可能になります。これにより、採用のチャンスを拡大し、効果的な人材発掘が実現します。
応募者体験の向上
AIによるオンライン環境での面接は、全国どこからでも24時間対応可能です。候補者の魅力や考えをしっかり引き出す内容を提供し、より良い応募者体験を実現します。
ガバナンスと倫理への配慮
個人情報保護法をはじめとする法律を遵守し、データ管理を徹底。また、AIがもたらすバイアスや説明責任に配慮した運用設計を行い、最終的な判断は人間が行う仕組みを確保します。
3.選考フェーズ別のAI活用方法
AIは選考の各段階で活用され、より公平で効率的な選考が期待できます。
- - 書類選考: 「HAKUNEO ONE」により、評価基準をもとに書類をスコアリングし、公正な評価を実現。
- - グループワーク選考: AI面談解析クラウド「ailead」で録画・解析を行い、データ分析に基づいた正確な評価を実施。
- - AI面接選考: 「PeopleX AI面接」が候補者一人ひとりとの対話を通じて魅力を引き出します。
- - オンライン面接選考: 自動解析により日程調整の負担を軽減し、選考の質とスピードを両立します。
4.今後の展望
新卒採用に続いて、キャリア採用や人材育成においてもAIの進用を拡大する計画です。AIを駆使した効率的な人事業務を推進し、企業全体の成長につなげていきます。これにより、持続可能な人材データ分析や育成環境を整え、企業の価値向上に寄与することを目指しています。
Hakuhodo DY ONEはこの新たな取り組みを通じて、デジタルマーケティング分野で引き続き革新を遂げていきます。企業全体の人事戦略を再定義し、さらなる成果を期待しています。