心を寄せ合う場所、口唇口蓋裂交流フォーラムが実現
医療法人医誠会とNPO法人笑みだち会は、全国から集まった38名の口唇口蓋裂当事者とその家族を迎え、「第2回笑みだち会交流フォーラム」を2026年8月1日に開催しました。このフォーラムは、医誠会国際総合病院内のISEIKAI lounge さくらテラスで行われ、参加者が治療や生活に関する悩みや経験を共有する貴重な機会となりました。
口唇口蓋裂は日本において500人に1人の頻度で生まれると言われ、その治療は長期にわたることが多いです。そのため、治療や生活面で直面する課題も年代に応じて異なり、それぞれの人が異なる体験をしています。
今回のフォーラムには、関東、中部、山陽、九州各地から、ファミリーの部として9組18名、大人11名、小さな子ども7名、そして本人の部として20名が参加し、合計38名が集まりました。当事者や家族、医療専門家が共に集まることで、医療機関での診療だけでは体験できない対話の場が生まれました。
古郷先生の講演と質疑応答
大阪大学名誉教授で歯科医師の古郷幹彦先生が、口唇口蓋裂をテーマにした講演を行いました。その中で、患者さん自身の意思を大切にする姿勢が強調され、診療においても患者の意見を尊重することの重要性が語られました。講演後には20分間の質疑応答が設けられ、参加者からの疑問に対し丁寧に回答がありました。
教えていただく中で、参加者は自身の意見や感想を互いに語り合う時間が持たれ、コミュニケーションがさらに深まりました。その後のグループセッションでは、参加者は4つのグループにわかれ、前半10分は本人とファミリーに分かれて交流し、後半には合同で対話を行いました。こうした取り組みを通じ、異世代や立場の違う参加者同士の理解が深まりました。
参加者の感想と活動の意義
グループ交流では、参加者が円になって日常の悩みや体験を語り、お互いに耳を傾ける姿が見受けられました。特に、同じ立場にある当事者同士だからこそ共感できる話題が数多く出て、個々の経験の重要さが再認識されました。閉会時には記念撮影を行い、希望者同士のアフタートークも実施されました。
参加者からは、「古郷先生の話が分かりやすく良かった」「参加して本当に良かった」「他の医療者や当事者の意見を聞くことができて満足」など、ポジティブな反響がありました。今回のフォーラムを通じ、医療法人医誠会と笑みだち会は、口唇口蓋裂の当事者とその家族が医療者との対話を深め、それぞれの経験や思いを共有する場を提供することの重要性を再確認しました。
このようなフォーラムは、今後も継続し、当事者と家族により良い支援の機会を提供し続けることでしょう。
【医療法人医誠会について】
医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立し、今ではホロニクスグループとして全国に医療・介護サービスを展開しています。医誠会国際総合病院は、46の診療科目を有し、総職員数は2,144名にも達します。2026年4月には、大阪府がん診療拠点病院としても指定された実績があります。医誠会は、安全で迅速な医療サービスを提供するために、「断らない救急」を掲げて地域社会に貢献しています。