持続可能なコーヒー栽培
2021-04-09 10:00:06
持続可能なコーヒー栽培を実現する『BIKAS COFFEE VILLAGE』の植樹プロジェクト
現在、コーヒー業界は環境問題に直面しています。地球温暖化の影響で生産量が減少し、一部の生産者が撤退を余儀なくされています。この状況を打破すべく、ネパールのカスキ郡ハルパン村で始まった『BIKAS COFFEE VILLAGE』の植樹プロジェクトが注目を集めています。このプロジェクトは、参加者が自分の名前が入ったコーヒーの木を植え、環境保護と地域の農家を支援する新たな取り組みです。
プロジェクトへの参加は簡単です。参加者はハルパン村で育てられたコーヒーの苗を購入し、自らの名前をつけた木を村に植えます。この木が成長し、3年後には収穫された500gのコーヒー豆が参加者のもとに届くのです。また、植樹後の成長過程のレポートも定期的に送られ、参加者は自らが育てた木の成長を目の当たりにすることができます。
さらに、このプロジェクトは共通の価値観を持つ参加者同士が交流できるオンラインコミュニティへの参加も提供しています。それぞれの植樹には思い出やストーリーが込められており、皆で繋がりを持ちながら新たな挑戦を続けられる場となるでしょう。
コーヒー栽培の持続可能性を考える上で、アグロフォレストリー農法が注目を浴びています。この手法は、コーヒーを他の作物や樹木と共に育てることで、自然環境を保ちながら生産が可能となります。ハルパン村では特に、山間部の斜面でこの方法が広まり、コーヒーが自然の中でしっかりと育つ環境が整えられています。
このプロジェクトを進めるBIKAS COFFEEは、農家の生活向上を目指しながら、地球環境への影響を最小限に抑える取り組みを行っています。重機を使用せずに全て手作業での栽培と収穫を行い、農薬を使わず村内で調達した自然素材の肥料を使用することで、持続可能な農業を実践しています。
ブランドマネージャーの菅勇輝氏は「大量生産・大量消費の時代に、コーヒーの持続可能な未来を考える重要性」を語っています。彼は、消費者が自ら育てたコーヒーを飲むことで、コーヒーに対する理解が深まり、環境問題への意識が高まると確信しています。また、コミュニティを通じて人々が繋がり、新たな価値観を生み出すことができると考えています。
このような取り組みは、今後のコーヒー業界における新しいビジョンを提供してくれることでしょう。ハルパン村のコーヒー栽培モデルが広まることで、地球に優しい農業が促進され、多くの人々が持続可能なコーヒーの未来に向けて一緒に歩んでいくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
特定非営利活動法人DREAM-Hack
- 住所
- 東京都中野区本町5-35-12レジディア新中野201
- 電話番号
-
090-8230-9931