名古屋大学とスマートグループが連携し防災教育を強化
スマートホールディングス株式会社が名古屋大学の減災連携研究センターとタッグを組み、自治体職員の防災教育を強化するための取り組みを進めています。これに伴い、防災カードゲーム「ここは災対本部」を100部寄贈し、愛知県内の各市役所や生活インフラ企業に配布される予定です。
防災カードゲーム「ここは災対本部」とは
このカードゲームは、災害発生時における自治体の災害対策本部の運営を体験を通じて学ぶことができる協力型の教材です。最大4人が1組となり、制限時間30分でプレイします。参加者は資源カードや人材カードを獲得し、それを活用して時系列で変化するミッションを達成しなければなりません。
このゲームは、災害時における限られたリソースの管理や、できるだけ早く効果的な意思決定を行うことの重要性を理解するために設計されています。特に、防災部門に属さない職員や新たな配属者に対しても、わかりやすく説明がなされるよう工夫されています。
ゲーム開発の背景
近年、自然災害の被害が増加しており、自治体職員は迅速な対応が求められています。しかし、実際の災害対応を経験できる機会は限られており、多くの職員が災害時の対応フローを十分に理解できていないという課題があります。この問題を解決するため、名古屋大学の研究グループが立ち上がり、「災害対策本部への初歩的な理解を深める教材」として、本ゲームが開発されました。
実際の災害対応の複雑さを体感させるために、ゲームは簡単にはクリアできない絶妙な難易度に設計されており、プレイヤーは楽しく学びながらも、実際の業務の難しさを実感できます。また、 パソコン版ソフトも用意されており、一人での学習にも活用できます。
今後の展望
スマートグループは、この寄贈を契機に、自治体や生活インフラ企業での防災教育にゲームを活用していく方針です。ゲーム体験と共に防災講話や振り返りアンケートを組み合わせて、体系的な防災力向上を目指す仕組みを構築します。
また、地域住民や企業にも「自治体が災害時に置かれる状況」を理解してもらうことを目指して、さらなる活用方法を検討していく予定です。防災を個々の課題として捉えることができるようになることは、地域の防災力を高める上で重要です。
スマートホールディングスの思い
スマートグループ代表取締役の佐藤康一郎氏は、「日本は自然災害に直面している国であるため、これらの問題に対する理解と行動が非常に重要である」と述べました。今回の防災カードゲームは、対話や体験を通じて学びを深め、具体的な行動につなげることを目的としています。
また、地域で生活する外国人住民も、日本の災害リスクに対する理解を深められるようサポートしたいと考えており、これを通じて地域の災害への適応力が高まることを願っています。
名古屋大学減災連携研究センターの概要
名古屋大学減災連携研究センターは、最先端の減災研究を基に地域全体の連携を深め、減災社会モデルの構築を目指しています。産学の連携を通じて、地域の防災力向上に貢献しています。
今回の取り組みは、地域社会全体の安全を守るために欠かせない重要な一歩となります。防災教育が未来につながる社会を築く一助となることを期待しています。