日本カスタマーサクセス協会、2025年白書に向けた調査発表
一般社団法人日本カスタマーサクセス協会は、新たに「カスタマーサクセス実態調査2025」を実施し、その結果を基にしたレポートを3月17日に公開する予定です。この報告書は、国内のカスタマーサクセスの進化を追う重要な資料となっていることから、今後のビジネス戦略においても注目されています。
調査の経緯と目的
2018年に始まる「カスタマーサクセス白書」は、HiCustomer株式会社が開発した国内初の本格的な調査であり、その結果は業界関係者の間で高く評価されてきました。2025年度においては、日本カスタマーサクセス協会がこの調査を引き継ぎ、「カスタマーサクセスの普及」を目指した新たな観点での調査が実施されます。特筆すべきは、回答者をSaaS企業と非SaaS企業に分類し、それぞれの違いを掘り下げることでした。これにより、成功した企業と追随する企業の差や、それを生む背景を明らかにし、今後のカスタマーサクセスのフィールド育成に資する結果を得ることが目指されました。
調査結果の要点
調査結果によれば、SaaS企業の約8割がカスタマーサクセスに取り組んでいる一方で、非SaaS企業では約半数が同様に関与している事が分かりました。特に、SaaS企業の多くは「継続率の向上」を主な目的としているのに対し、非SaaS企業の取り組みにはさまざまな理由のバラつきが見受けられました。両者に共通する課題として「リソース不足」と「メンバーの採用・育成」が挙げられ、その対応が今後の鍵となるでしょう。加えて、非SaaS企業においては、従来の顧客支援でも一定の成長が見込まれているため、カスタマーサクセスにおけるインセンティブは相対的に低い傾向があることも報告されています。そして興味深いことに、カスタマーサクセス職は両者ともに増加しており、これからもその流れが続く見通しです。
ウェビナー開催の詳細
3月19日(水)には、協会代表理事の山田ひさのり氏による「カスタマーサクセス白書解説ウェビナー」がオンラインで開催されます。このウェビナーは、参加費が無料で、事前申し込みが必要です。明確なデータと深い分析をもとに、皆様に最新のカスタマーサクセスの概観をお届けします。参加希望者は、以下のリンクから申し込みを行うことができます。
ウェビナー申込リンク
入会のお問い合わせ
日本カスタマーサクセス協会では新たな正会員を募集中です。興味のある方は、指定のフォームからの申し込みをお願いいたします。入会には審査があるため、詳細を公式サイトでご確認ください。
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日本カスタマーサクセス協会の目標
「カスタマーサクセスで、顧客と共に企業が持続的に成長できる社会を実現する」を掲げる日本カスタマーサクセス協会は、多様な取り組みを通じて、カスタマーサクセスの認知向上と業界全体の発展に寄与することを目指しています。公式サイトにおいては、業界最新情報や活動内容の詳細が公開されていますので、ぜひご覧ください。
この機会に、カスタマーサクセスの最新の動向をキャッチアップしましょう!