JR東日本が海外鉄道ビジネス強化のため新規採用を開始

JR東日本が海外鉄道ビジネス強化に向けた新たな採用を開始

JR東日本は、海外の鉄道ビジネスを推進するための「海外戦略職」を新設し、新たな人材の採用を始めました。2025年10月1日には、第一期生が入社する予定です。この新職種は、将来的には海外での鉄道プロジェクトの中心的な役割を担い、事業の開発に寄与することが期待されています。

海外戦略職の概要

「海外戦略職」は、JR東日本の既存の「総合職」「地域総合職」「ジョブ型」に並ぶ新しい職種であり、特に鉄道ビジネスに特化した専門的なスキルを持つ人材の確保が狙いです。この職種の対象者は、主に工学などの技術系のバックグラウンドを持つ外国籍の方々で、海外または日本の大学・大学院を卒業した優秀な人材が求められています。

入社後の育成プログラム

JR東日本では、海外戦略職の新入社員に対して、約5年間の育成プログラムを設けています。この育成期間中、社員は現場での業務経験や本社での勤務を通じて、鉄道技術に関する基礎力や海外ビジネスに必要な専門知識を習得します。また、業務に必要な日本語や日本文化に関する初期教育も行われるため、国際的に活躍するための準備が整います。

育成期間終了後は、出身国やその周辺地域の海外拠点や鉄道プロジェクトにおいて、実際のビジネス推進や開発に従事することが予定されています。これにより、グローバルな視点から鉄道ビジネスが発展することが期待されています。

外国人材に関する取り組み

JR東日本は、2012年度から外国籍の採用に乗り出し、現在までに18カ国・地域から118名の社員を受け入れています。さらに、2019年度以降は外国人技能実習生の受け入れも行っており、ベトナム、タイ、インドネシアの3カ国から合計38名の実習生が参加しています。これにより、出身国の経済や鉄道の発展に貢献する人材の育成を図っています。

また、JR東日本グループのみならず、鉄道業界全体が持続可能な運営を実現するために、特定技能を持つ人材の育成も進めています。2024年度からはその育成プログラムが開始され、2025年度には100名規模での育成を進める予定です。

このような取り組みを通じて、JR東日本はグローバル化とダイバーシティの推進を図りながら、海外市場における競争力を高めていきます。

JR東日本のこの新たな人材採用は、国内外を問わず多様な専門知識と経験を取り入れることで、鉄道ビジネスの革新を進める重要な一歩となることでしょう。

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