人間性と創造性
2013-09-30 11:00:24
社会に求められる人間性と創造性、武蔵野美術大学が考える教育の新しい形
社会に求められる人間性と創造性
武蔵野美術大学が実施した『教育に関する調査』では、現代の教育現場における重要な要素についての興味深い結果が得られました。この調査の結果、コミュニケーション能力や語学力をはじめとするスキルは基本的な条件として捉えられ、人間性や創造力を重視すべきだという意見が数多く見受けられました。
学力よりも人間性を養うべきという声
調査で答えられた質問の中で、「教育現場に求めるものは?」という問いに対して、最も多くの支持を受けたのが『人間性を養うこと』でした。この結果は、特に高校3年生の保護者から強く支持されており、6割以上の選択がありました。教育は単なる学力の向上を目指すものではなく、より対人関係を育む能力に重きを置く必要があるとの見解です。
コミュニケーション力は標準装備
また、社会人になる前に求められるスキルとして『コミュニケーション力』と『語学力』が選ばれたことも注目に値します。これはもはや基本的な能力とされ、社会に出てから更に鍛えていく「プラスアルファ」のスキルを求める傾向が明確になりました。要するに、これらのスキルは持っていることが当たり前とされる時代に移行しています。
右脳的スキルが求められる時代
調査では、右脳的なスキルとして『クリエイティブ力』と『発想力』も重要視されています。これらは社会で即戦力として活かせるスキルとしての意識が高まり、左脳的なスキルと同様、教育の現場での育成が期待されています。参加者の声には「社会人になってからでは遅い」という切実な声もあり、学生時代に培うことが急務だと感じているようです。
性別による発想力の傾向
興味深いことに、大学生・大学院生を対象にした調査では、男性はじっくり考える『クリエイティブ力』を、女性は瞬発力のある『発想力』を重視する傾向がありました。この現象は、能力を育てる方法において男女での選好の違いを浮き彫りにしています。
社会に出てからの壁
さらに、第二新卒者の調査からは、社会人になってから改めて『発想力』の重要性に気づく人が多数存在することが示されています。このスキルがあれば、職場でのアイディアを瞬時に考える際に役立ったと実感している方が多く、実社会で苦労している声が上がっています。
武蔵野美術大学が目指す教育
このように、武蔵野美術大学では「人間性を養える」教育が求められています。美術という領域は正解が無く、創造的なプロセスを通じて自己と深く対話することが必要とされる時代です。それが、時代が求める人間に必要なスキルを育むと同時に、豊かな感受性を備えた人材を作り出すのです。
また、2013年に実施したオープンキャンパスでは例年以上の関心を集め、特に好評を博しました。このような取り組みは、学生の『人間性の養成』に寄与するだけでなく、社会全体に対する美術大学の役割を再認識させるものとなっています。
会社情報
- 会社名
-
学校法人武蔵野美術大学
- 住所
- 東京都小平市小川町1-736
- 電話番号
-
042-342-6021