オフィスマーケット2025年8月号の発表
三幸エステート株式会社は、2025年7月度の東京都心5区および全国6大都市における大規模ビルのオフィスマーケットデータを集約した「オフィスマーケット2025年8月号」を発表しました。このレポートでは、オフィス空室率と賃料の動向を詳しく分析しています。
空室率と潜在空室率の動向
最新のデータによれば、東京都心5区における大規模ビルの空室率は、前月比でマイナス0.19ポイントの1.84%に低下しました。これは2021年2月以来の1%台となります。特に港区や新宿区では新築ビルの竣工により空室の消化が進み、全体としては5ヵ月連続の低下が見られるというポジティブな状況です。また、潜在空室率も前月比マイナス0.34ポイントの3.59%となり、こちらも低下傾向が続いています。
募集賃料の上昇傾向
一方で、東京都心5区の募集賃料は引き続き上昇しています。特に昨年から20ヵ月連続で前月比の増加が見られ、募集中のスペースの品薄感が高まっているため、特に立地条件の良いビルでは競争が激化しています。周辺に引き合いが多く、賃料が募集条件を上回るケースも見受けられます。
このままの流れで行くと、東京都心部におけるオフィス環境は今後も整備され、より良い仕事場が確保されていくことでしょう。
募集賃料の対前年同月比
募集賃料の対前年同月比は2024年2月から18ヵ月連続でプラスとなっており、上昇傾向を維持しています。このプラス幅は7%に達しており、コロナ禍以前の2019年後半から2020年前半と同じ水準になりつつあります。そのため、今後の募集賃料の推移には多くの目が向けられています。
アナリストの見解
市場調査室のアナリストは、現状のオフィス需要は盛んであるものの、米国の関税引き上げが景気に与える影響について警戒感を示しています。今後のオフィス需要の縮小が見込まれる一方で、経済動向がオフィスマーケットに与える影響についてはタイムラグがあるため、注意深く見守るべきとのことです。
案件への対応力
三幸エステート株式会社は1977年からオフィス戦略を総合的にサポートしており、企業ニーズに合わせたオフィス環境の提案やマネジメント機能の提供を行っています。必要な対応力が高いことから、今後も企業からの信頼を集めることが予想されます。
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