新たな潮流「SBNRエコノミー」が解き明かす心の豊かさ
株式会社博報堂と株式会社SIGNINGが共同で出版した新刊『SBNRエコノミー 「心の豊かさ」の探求から生まれる新たなマーケット』が話題を呼んでいます。本書では「心の豊かさ」という目に見えない価値が如何にマーケティングやビジネス戦略に影響を与えるかを探求しています。
SBNRとは?
SBNR(Spiritual But Not Religious)とは、「宗教的ではないがスピリチュアル」を意味し、特定の宗教に縛られない精神的な豊かさを求める人々を指します。この層は特に欧米で急成長しており、コロナ禍によってその傾向はさらに顕著になっています。驚くことに、日本においても43%の人々がこのSBNRに該当するとされ、この新しい価値観を理解することは、企業の経営やマーケティングにおいて重要な鍵となるでしょう。
書籍の内容
本書では、新しい社会の潮流であるSBNRがどのように形成されたのか、またその背景や日本人特有の宗教観との関係を解説しています。特に、SBNRの人々のライフスタイルや価値観を具体的に掘り下げ、実践的なマーケティング手法としての「SBNRマーケティング」や「SBNR経営」の方法論が示されています。
初章では、目に見えない価値をどのように可視化し、ビジネスに取り入れていくかが扱われています。次章では、SBNR層の実態に迫り、彼らの考え方や購買行動に影響を与える要素について探求。
マーケティングとSBNR
特に興味深いのは、「シン(心・信)消費」の概念です。消費者が物質的な価値だけでなく、精神的な豊かさを求める状況において、どのようにマーケティング戦略を変革すべきかが提案されています。
また、SBNRの潮流は、企業にとっても新たな経営モデルを構築するためのチャンスです。心の豊かさを重視する経営は、組織文化やチームビルディングに深い影響を与える可能性があります。
SBNRエコノミーの未来
著者たちは、SBNRの拡大は一時的な現象ではなく、これからの時代において重要なマーケットになると予見しています。新型コロナウイルスの影響で再考される価値観の中で、SBNR層が持つ価値観やライフスタイルは、今後の社会における重要な要素となるでしょう。
イベント情報
書籍のリリースを記念して、SIGNINGが企画したイベントも開催されます。読書会やトークセッションを通じて、参加者がSBNR経済の概念を深く理解し、自らのビジネスに活かす方法を学ぶ機会が提供されます。人気のため、申込みはお早めに。
このように、『SBNRエコノミー』は単なるビジネス書ではなく、心の時代における新たな視点を提供し、企業や個人が革新の道を切り拓くヒントを与えてくれる一冊です。心の豊かさを探求することで、ビジネスの未来をより豊かなものにしていく手助けになるでしょう。