スローシティと大学生たちのスタディツアーの取り組み
日本国内で進むスローシティの運動。地域に根付いた暮らしを重視し、効率やスピードよりも自然と共生した環境を尊重することが求められています。最近、スローなまちづくり全国推進委員会が主催したスタディツアーが、宮城県気仙沼市と群馬県前橋市で実施され、大学生たちがこの理念を生かした地域の理解を深めました。
スローシティとは?
スローシティの考え方は、安らぎや持続可能な生活を重視した「ファスト」とは対極に位置する動きです。国際的には、チッタスロー国際連盟がその理念を広げています。日本でも気仙沼市や前橋市がその理念を体現する都市として認証を受けており、地域の特性や文化を活かした持続可能な社会を目指しています。
スタディツアーの概要
2025年8月、気仙沼市において、共愛学園前橋国際大学と東洋大学の学生が中心となりスタディツアーを実施しました。参加した学生たちは、地元住民との交流や文化体験を通じて、「スローシティ」が持つ「よく生きる」という理念の本質を探求しました。実草データとしても、地域に密着した調査を行い、地元の食や高齢者の生活環境など多様な視点でアプローチしました。
かるたプロジェクトと幸せ調査
ツアー中、学生たちは「かるたプロジェクト」と「地域幸福度の調査」という2つのテーマに取り組みました。かるたプロジェクトでは、気仙沼の魅力を46枚の読み札や絵札に表現しました。これにより、学生たちは地域の特性を言葉や画像を通じて再発見し、地元住民とその文化をより深く理解する機会を得ました。
また、幸せ調査では、ウェルビーイング研究を基に、地域の幸福度を測定するアンケートを実施しました。これらの調査結果は8月21日に発表され、参加者や市民との意見交換も行われました。
前橋市での視察
一方、8月28日には慶應義塾大学が主催するスタディツアーが前橋市で行われました。参加した学生たちは、スローシティ前橋・赤城地域を訪問し、地域の取り組みや活動を学ぶ場を得ました。地域のモニュメント前での記念撮影から始まり、赤城山観光案内所や大沼湖畔を視察する中で、学生たちは実際の地域資源の活用や住民の行動を観察しました。
スローなまちづくりの未来
このようなスタディツアーは、地域と繋がり、地域との共生を学ぶ重要な機会として、未来のまちづくりに向けた視点を養うものです。地域の文化や生活習慣を理解し、そこから生まれる知恵やアイデアは、持続可能な社会の形成に不可欠です。大学生たちの挑戦は、今後の日本の地域振興活動に大きな示唆を与えることでしょう。
本稿は、スローなまちづくり全国推進委員会からの情報に基づいており、スローシティの取り組みが持続可能な地域社会にどのように貢献しているのかを考察しています。今後も注目が集まるスローシティの理念とは何か、さらに発展を見守りたいものです。