センサーとしての220万人の買い物データから見る納豆の動向
日本の食文化に欠かせない存在である納豆。その人気は年々高まっており、2024年10月の購買データを基にしたランキングが発表されました。提供元である東芝データ株式会社は、約220万人のレシートデータを分析し、全国と地方別の納豆売れ筋を明らかにしました。
全国ランキングの傾向
全国の調査結果によると、1位に輝いたのは「たまご醤油たれの極小粒納豆」。続いて2位には「たれが昆布だしの極小粒納豆」がランクインしています。これらのデータから、特徴的なたれを用いた納豆が消費者の間で幅広く支持されていることが伺えます。また、ランキングの上位5位はすべて極小粒または超小粒納豆が占めており、粒のサイズが消費者のニーズに大きく影響していることが分かります。
地方ごとの購買嗜好
さらに詳細に地方別の特徴を見ていくと、北海道では「北海道十勝産大豆を100%使用した小粒納豆」が1位となりました。地元の素材にこだわった納豆がこちらでも支持されていることが分かります。また、九州地方では「九州うまかたれの小粒納豆」が1位となり、地域限定の材料を使った商品が人気です。
近畿地方では「におい控えめの超小粒納豆」が2位にランクインし、近畿と四国ではひきわり納豆がランクインしていないことから、各地方で異なる嗜好が見受けられます。このように、地域によって納豆の選ばれ方が異なるのは、消費者の嗜好が大きく影響していることを示しています。
データの背景と方法論
このランキングは、2024年10月に「スマートレシート®」加盟店舗において収集されたデータを基にしています。対象商品はJANコードがついているもので、信頼性の高い結果を得るため、広範囲の購買データが分析されています。このようなデータを元にすることによって、消費者の行動を詳しく把握することができます。
スマートレシート®の利便性
加えて、東芝データは「スマートレシート®」を通じて、電子的にレシート情報を管理するサービスを提供しています。これにより、消費者は紙のレシートを持ち歩く必要がなく、スマートフォンで簡単に購入履歴を確認することが可能です。環境への配慮や支出管理の手間を軽減する仕組みが整っています。
まとめ
今回の納豆売れ筋ランキングは、日本の食文化と地域性を映し出す興味深いデータとなりました。それぞれの地域が好む納豆の傾向を理解することで、今後の製品開発にも大いに参考になるでしょう。日本の誇る納豆文化は、これからも進化し続けていくのかもしれません。