JX石油開発、ベトナムでCCS
2024-11-15 13:27:08

JX石油開発、ベトナムでCCSワークショップ開催~PVN、JOGMECと連携し脱炭素化推進~

JX石油開発、ベトナムでCCSワークショップ開催~PVN、JOGMECと連携し脱炭素化推進~



JX石油開発は、ベトナム国営石油会社ペトロベトナム(PVN)および独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と連携し、2024年10月30日、ベトナム・ダナン市でCCS(二酸化炭素回収・貯留)ワークショップを開催しました。

このワークショップは、PVNとJOGMECが2024年2月から進めているベトナムにおけるCCS共同スタディの一環として開催されました。ベトナムでのCCS技術に関する理解を深め、事業環境の整備を促進することを目的としています。

ワークショップには、日本経済産業省、ベトナム商工省、ベトナム天然資源環境省などから150名を超える関係者が出席しました。JX石油開発は、米国でのPetra Nova CCUSプロジェクトなど、国内外でのCCS/CCUS事業で培ってきた知見や経験を発表しました。

専門家による講演や、CCSの商業化に向けた法整備に関する活発な議論が行われ、ベトナムにおけるCCSの重要性と事業環境整備の加速化が改めて認識されました。

JX石油開発は、ベトナムにおいて100%出資子会社である日本ベトナム石油株式会社を通じて、1992年からランドン油田とフンドン油田で石油開発事業を展開しています。同社は、石油・天然ガス開発事業を基盤事業、CCS/CCUSなどの環境対応型事業を成長事業とする二軸経営を推進しています。2011年には、ランドン油田で東南アジア初となるCO₂-EOR(二酸化炭素の活用による原油増進回収)を実施するなど、環境対応型事業に積極的に取り組んできました。

ベトナムはJX石油開発にとって重要な事業国の一つであり、今後も新たな環境対応型事業の機会を模索し、事業基盤の強化と二軸経営の更なる推進を目指します。今回のワークショップは、その取り組みの一環として大きな意義を持つと言えるでしょう。

CCS(Carbon Capture and Storage)とは?

CCSとは、工場や発電所などから排出される二酸化炭素を分離・回収し、地中に貯留する技術です。地球温暖化対策として注目されており、世界各国で技術開発や実証事業が進められています。

CO₂-EOR(CO₂ Enhanced Oil Recovery)とは?

CO₂-EORとは、地中に二酸化炭素を注入することで、原油の採収率を高める技術です。CCSと同様に、地球温暖化対策と資源開発の両立に貢献する技術として期待されています。

JX石油開発の今後の展望

JX石油開発は、今回のワークショップを通じて得られた知見を活かし、ベトナムにおけるCCS事業の推進に更なる貢献を果たしていくと同時に、持続可能な社会の実現に貢献するべく、環境対応型事業への投資を拡大していく姿勢を示しました。 今後、ベトナム政府との連携を強化し、規制緩和やインフラ整備など、CCS事業の展開に必要な環境整備に積極的に取り組むことが予想されます。

また、JX石油開発は、この成功を基盤に、東南アジア地域全体でのCCS事業展開の可能性を探る動きを強めることも考えられます。 今後の展開に注目が集まります。


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会社情報

会社名
JX石油開発株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-1₋2ENEOSビル
電話番号

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