新刊『英文契約書実務に役立つ翻訳の技術と書き起こしのコツ』について
2025年9月18日、イカロス出版株式会社から新しい書籍『英文契約書実務に役立つ翻訳の技術と書き起こしのコツ』が発売されます。この本は、契約書を専門に翻訳する人々や、対案を作成する能力を高めたいと考えるビジネスパーソンに向けて作られました。
AI翻訳時代における必要性の高まり
最近ではAI翻訳を利用して英文契約書を扱う人が増えていますが、AIが生成する翻訳が原文の意図をしっかりと反映しているかを見極めるには、一定の契約書に関する知識が求められます。特に、自社の意向を反映した対案を提示する際には、正確な翻訳スキルと契約書ライティングの知見が不可欠です。このため、契約書の実務的な翻訳スキルは翻訳者だけではなく、海外との取引を行うビジネスパーソンにとっても重要な武器となります。
書籍の内容と構成
本書は、10年間続いた人気連載「契約書の翻訳ドリル」の内容を基にしており、契約書翻訳とドラフト作成に必要なライティング力を身につけるための内容が展開されています。構成は3部に分かれており、それぞれの章で異なるスキルを習得できます。
第1章:基礎編
この章では、英文契約書を翻訳するために必要な英米法の基礎知識や契約書の基本構成、一般的な条項のチェックポイントについて詳しく説明します。契約書翻訳の基礎を固めるための実践的な知識を提供します。
第2章:実践編
第2章では、具体的な翻訳演習を通じて、正しい訳文に至るプロセスを段階的に学べます。特に、誤訳が発生しやすいポイントについても触れ、誤訳を避けるための理解を深めるための「NG訳」の例示も行われています。これにより、実践力を磨くための適切なアプローチを学ぶことができます。
第3章:発展編
上級者向けの内容として、ドラフティングやカウンタードラフト作成に必要な実務ポイントが解説されています。特に、単に言葉を訳しただけでは避けられないリーガルリスクについても詳しく触れ、その背景や具体的な対策を学ぶことが可能です。
誰におすすめか
本書は次のような方におすすめです:
- - 現役の翻訳者
- - 翻訳に挑戦したい学習者や志望者
- - ビジネスで英文契約書を扱う方
- - 契約業務に従事する法務専門職の方
著者プロフィール
著者は飯泉恵美子氏と佐藤涼子氏で、法律や翻訳の分野に幅広い経験を持つ専門家です。飯泉氏は、法律学の専門家として多くの著書を持つ翻訳家として知られています。佐藤氏は、フリーランス翻訳者として英日・日英の契約書翻訳に携わる実力者です。
書誌情報
- - 発売日:2025年9月18日
- - 仕様:A5判 / 256ページ
- - 定価:3,520円(本体3,200円+税10%)
- - ISBN:978-4-8022-1659-3
多くのビジネスパーソンや翻訳者にとって、この新しい翻訳書は貴重な資源となることでしょう。契約書翻訳のスキルを一層深めたい方は、ぜひ手に取ってみてください。