FlyDataがIndustry IoTおよびAI分野に本格参入、400万ドルの投資獲得
FlyDataが新たな挑戦に踏み出す
FlyData Inc.が、Industry IoTおよびAI技術の領域に本格参入することを発表しました。米国カリフォルニア州に本社を置く同社は、未来創生ファンドや様々な投資家から総額400万ドルのシリーズA資金を調達し、日本市場にも乗り出します。2017年8月29日には東京にオフィスを開設し、現地市場への本格的な展開を遂げます。
これまでFlyDataは、データ統合ソリューション「FlyData Sync」をSaaS形式で提供してきました。しかし、企業のデータ活用を一層進化させるためには、データ統合だけでは限界があると判断し、Industry IoT向けのデータプラットフォームやAIによるデータ加工技術の導入を決定しました。
共同開発と新しいプラットフォーム
Industry IoT分野において、FlyDataは東京工業大学発のベンチャー企業、光コムと共同でクラウド型品質検査ビッグデータプラットフォームの開発を進めています。このプロジェクトによって生まれる「光コムDrive」は、生産ラインにおける効率性を向上させるための重要なツールとなります。自動車部品メーカー向けに、早ければ2017年中にサービスを提供する予定です。
日本市場への本格的なAI事業
FlyDataは日本市場でのAI事業の拡大に向け、東京大学の松尾研究室の准教授、松尾豊氏をアドバイザーに招きました。松尾研究室はAIやビジネスモデルの研究において高い評価を受けており、彼の知見を活かすことで、質の高いAI関連製品やソリューションの開発を進めると共に、優秀な日本の技術者の育成にも力を入れていく方針です。
データ活用の新たな時代を切り開く
FlyDataは、新しい日本オフィスの開設を通じて国内企業との協業をさらに推進し、米国での経験を生かして日本の顧客のニーズに応じたサービスを提供していきます。単なるITソリューションの提供にとどまらず、データ活用についての啓蒙活動にも取り組み、日本企業の経営データ活用の進化を図ります。
今後、FlyDataはデータ活用のトータル・ソリューションプロバイダーとして、データの保存、統合、BIツールによる可視化、データ解析のための一貫したソリューション提供を目指していきます。データ駆動経営の実現をサポートし、Data Driven Companyを目指す企業を支援する取り組みを強化していく考えです。
FlyDataの今後の展開に目が離せません。この新たな挑戦が、どのような成果をもたらすのか、引き続き注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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FlyData Inc.
- 住所
- 東京都台東区台東4-13-21TOWA SKY BLDG 8F
- 電話番号
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