奈良県五條市に新たな学びの場「未来を育む遊学舎」開校
奈良県五條市に、ユニークな教育スタイルを持つ宿泊型オルタナティブスクール「未来を育む遊学舎」が2024年5月、開校します。この学校は、ギフテッドや発達障害のある子どもたちへの支援を充実させることを目的としており、特別なニーズを持つ子どもたちに最適な学びの場を提供します。
学校の背景と設立目的
代表のやまもとまゆみさんは、約30年間にわたり教育事業や子どもの発達支援に関わってきました。日本で初めて発達障害支援の人材育成に取り組み、「チャイルド・ライフ・サポーター®」資格の創設や著書の出版を通じて多くの人々に影響を与えてきました。
「未来を育む遊学舎」は、知的ギフテッドを含む、生きづらさを感じている子どもたちが自主的に学び合う自立した環境を創出することが目的です。教育現場での経験を踏まえ、適切な支援が受けられない現状を打破するために、学校の設立へと至りました。
自然に囲まれた学びの環境
学校は、自然豊かな大塔町に位置し、旧大塔小学校の校舎を使用します。子どもたちは、寮生活を送りながら、学びや遊びを通じて自然との共生や仲間との協力、自己発見を促進します。この場所では、ただの知識教育だけでなく、社会性や生活力も育成することを目指しています。
子どもたちにとって「何もない」ことは、自己成長や生きる力を育む良い機会です。さまざまな自然体験を通じて、認知能力と非認知能力の両方を高めることが期待されています。
オルタナティブスクールの特徴
「未来を育む遊学舎」では、次の5つのスキルを重視して教育を行います:
- - ソーシャルスキル: 社会性を高め、集団での参加をスムーズにします。
- - ライフスキル: 生活に必要なスキルを獲得し、自立した生活を送る土台を築きます。
- - コミュニケーションスキル: 自分に合った方法で他者と効果的に意思疎通を図ります。
- - アカデミックスキル: 基礎学力を身につけ、応用力を育みます。
- - モータースキル: 様々な運動能力の向上を図ります。
クラウドファンディングでの支援募集
この学校の運営資金は、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を通じて集められます。募集期間は2024年8月25日から9月30日まで、目標資金は100万円です。
また、このプロジェクトは地域との連携を深めることにも重点を置いており、地域社会全体で子どもたちを支援する仕組みを構築していくことを目指しています。
やまもとさんは、「未来を育む遊学舎が、多くの子どもたちとその家族に笑顔を届けられる場所になることを期待しています」と語ります。教育の新しい形を目指すこの取り組みは、地域の人々の温かい支援と協力によって実現されていきます。興味のある方は、ぜひ「CAMPFIRE」ページで支援をご検討ください。
NPO法人Future Education Supportのクラウドファンディングページはこちら