aiESGとFFGが手を組み、ESG分析領域に革新をもたらす

aiESGがふくおかフィナンシャルグループと連携を強化

福岡市に本拠を置く株式会社aiESG（アイエスジー）は、地域経済の発展と持続可能性に向けて重要な一歩を踏み出しました。最近、ふくおかフィナンシャルグループ（FFG）の傘下にある株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ（FVP）からの出資を受け入れ、FFGとの協力を始めたことを発表しました。この連携により、特に九州地方の中小企業を対象にしたESG（環境・社会・ガバナンス）分析の強化が期待されます。

資金調達の背景にある事情

aiESGは、九州大学から生まれたスタートアップ企業で、創業から3年目を迎えています。ESGの分析や評価を通じて持続可能な社会を支援することを目指し、ESGに関する情報開示や調査を行ってきました。また、サプライチェーン全体のESG評価を行うクラウドサービス「aiESG Flow」のβ版を提供し、その反響から多くの企業が新しいテクノロジーソリューションへの関心を示しています。

FFGとのさまざまな取り組み

福岡に根ざしたaiESGは、母体でもある九州大学の馬奈木研究室との協力を通じて、FFGとの統合報告書やESG・SDGsスコアリングモデルの開発といったプロジェクトに積極的に取り組んでいます。このような連携は、非財務データ分析とも深く関連しており、双方にとって重要な意味を持ちます。

現在、ESGの推進における重要性が高まっている一方で、多くの地方や中小企業がその実施に苦慮している現状があります。特に、法律、規制、開示義務の変更に対応することは非常に難しい作業であり、データ収集や評価の環境における多くの課題が企業を困惑させています。

地域の中小企業支援の加速

aiESGは、FFGとの連携を通じて、九州の中小企業がESG分析や評価に関する課題を克服するためのソリューションを強化する予定です。企業として掲げる「見える化で、人の豊かさを問い続ける」というミッションを実現すべく、アカデミア発のスタートアップとして、イノベーションを促進し続けることが求められています。