株式会社Sassorが発表した新たな入札最適化アルゴリズム
株式会社Sassorは、需給調整市場の一次調整力オフライン枠に特化した入札最適化アルゴリズムを開発しました。この新技術は、翌日の推奨入札価格を算出し、落札の確率や収益を最大化することを目指しています。
開発の背景
需給調整市場では、入札価格を低く設定すると落札の機会が増える一方、受け取る単価が下がるため、収益性が低下します。逆に、高く設定すると、収益は向上しますが、落札機会が減少することが多いのです。市場の価格水準は変動するため、固定価格での入札では柔軟な対応が難しく、収益機会を逃す可能性があります。このため、Sassorは価格変動に応じた最適入札が可能なアルゴリズムを開発しました。
アルゴリズムの特徴
この新たなアルゴリズムは、過去の市場データをもとに、複数の入札価格に関する落札確率とその際の収益を試算します。その結果、期待純収益が最大となる価格を毎日見直し、瞬時に更新します。また、1日48コマのうち、予悪影響を及ぼす可能性の低い4コマを確保し、残りの44コマでの入札を行います。
バックテストの結果
2026年6月に行われたバックテストでは、出力2MW、容量8MWhの蓄電池が対象となり、本アルゴリズムは約2,400万円の仮想純収益を上げました。
この結果は、固定15円の方式(約1,920万円)の収益を約25%も上回るもので、同一の条件下での競争力を示しています。具体的には、他の方式と比較しても、本アルゴリズムが最も収益性が高いことが実証されています。
今後の展望
入札最適化アルゴリズムの今後の展望としては、東京や関西を含むエリアにおける市場価格の変動特性を反映したアルゴリズムの開発が挙げられます。さらに、多様な商品区分に対応するため、二次や三次調整力向けのアルゴリズムも開発が進められています。Sassorは、こうした取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
株式会社Sassorについて
Sassorは、AI技術に基づいたエネルギーリソースの最適制御を行う企業です。アグリゲーションプラットフォーム「ENES」を展開し、蓄電池などのリソースを効率的に管理することで、卸電力市場や需給調整市場での利益創出を支援しています。今後も、技術革新を通じてエネルギー分野における収益向上を目指していく所存です。