遺伝子組換え生物に関するパブリックコメントの実施について
令和6年9月24日、文部科学省は遺伝子組換え生物に関するパブリックコメントを開始することを発表しました。このコメントは、人の生命や身体を守るための緊急措置としての使用に係るものです。具体的には、新型コロナウイルス感染症への対応やその他非常災害の際に必要とされる遺伝子組換え生物の使用規制緩和についての意見を募るものです。
遺伝子組換え生物に関する法律では、環境への拡散を防ぐために規制を設けていますが、緊急事態においてはこの規制が柔軟に対応することが求められています。今回の意見公募に際しては、拡散防止措置が必要とされる第二種使用等において、主務大臣の確認を受けずに行える研究利用の条件についても意見が求められています。
新型コロナウイルスの影響で、現在もなお緊急性と公共性を有する状況が続いています。政府は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、対策本部を設置し、様々な対策を講じており、この一環として遺伝子組換え生物の利用が重要視されています。加えて、研究者たちは新型コロナウイルスに対する診断薬や治療薬、ワクチンの開発に邁進しているため、遺伝子組換え生物の研究利用の規制についても柔軟な対応が求められています。
このパブリックコメントは9月24日から10月23日まで実施される予定で、その間、多くの意見が集まることが期待されています。意見を寄せることで、より良い法整備につなげたいと考えています。
対象となる資料は文部科学省の公式サイトに掲載されており、詳細について確認することができます。研究を行う機関や専門家、さらには一般市民からの意見を聞くことで、より安心・安全な遺伝子組換え生物の利用が進むことを願っています。