新型超音波流量計UC-1の特長
東京計器とオーバルが共同で開発した「液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計 UC-1」が、2024年10月1日から販売開始されることが発表されました。この新しい計測器は、工事や電源を必要とせず、簡単に導入できることから、様々な産業でのエネルギー管理に有用な選択肢となります。
開発の背景
近年、工場やプラント、商業施設では脱炭素化や省エネルギー化といったニーズが高まっています。これに伴い、エネルギー効率の向上を図るため、計測器による「エネルギーの見える化」の重要性が増しています。しかし、配管工事や電気工事の設置コストが障壁となり、導入が難しいとの声も多く聞かれました。この課題に対し、1964年に世界初の超音波流量計を開発した東京計器と、流体計測のスペシャリストであるオーバルが手を組み、革命的な流量計が誕生しました。
UC-1の四つの特長
新型のUC-1は、特にお客様の声を受けて4つの「不要」を実現しています。
1.
配管工事不要: 流量計は配管の外側に取り付けるため、工事や設備の停止が不要になります。これにより、設置費用を大幅に削減可能です。また、1機種で25~100Aまでの8口径に対応するため、複数の口径に対応するアタッチメントは不要です。
2.
電気工事不要: UC-1は内蔵電池で動作し、約10年間の稼働が可能です。これにより、電源供給がない場所でもスムーズに使用でき、工事費用をかける必要がありません。
3.
取付工具不要: UC-1は固定金具やグリスを必要とせず、専用の取り付けバンドさえあれば誰でも簡単に設置できます。樹脂バンドを使用しているため、安全性も高いです。
4.
配線工事不要: 計測は本体の取り付けによって可能であり、配線工事は一切不要です。流量計本体のキースイッチで簡単に設定でき、計測状況の確認も本体画面で行えます。
販売概要
「液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計 UC-1」は、2024年10月1日より受注を開始し、販売目標は年間650台となっています。この数値は東京計器とオーバルの両社を合わせたもので、双方のノウハウを結集した新しい製品に期待が寄せられています。
企業のProfile
東京計器株式会社
東京計器は、1896年に設立された国内初の計器メーカーで、船舶港湾、産業機械、上下水道など幅広い社会インフラを支えるBtoB企業です。特に1964年に実用化した超音波流量計は、国内の上下水道分野で約6割のシェアを有しています。詳細は
公式サイトを参照ください。
株式会社オーバル
1949年に設立されたオーバルは、流体計測機器の専業メーカーとして最大手であり、流体センサ事業や計測制御装置のシステム事業などを行っています。「アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニー」を目指し、様々な産業での水素計測への取り組みも進行中です。詳細は
公式サイトを訪れて確認してください。
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、東京計器株式会社のコーポレート・コミュニケーション室(〒144-8551 東京都大田区南蒲田2-16-46、TEL:03-3730-7013)までご連絡ください。