日本酒の香り漂う新しいコーヒー体験
石川県能美市の合同会社別所商店が、能登町の老舗酒蔵「鶴野酒造」とコラボレーションした新しい商品『SAKE珈琲』が登場します。この商品は、10月1日、コーヒーの日・日本酒の日を記念して販売開始です。本商品は日本酒の香りとコーヒーのコクを融合させた、全く新しいドリップコーヒーとして注目を集めています。
商品の特徴と開発背景
『SAKE珈琲』は、日本酒「谷泉」の芳醇な香りをコーヒーに移植した製品です。アルコールは含まれておらず、コーヒー愛好家や日本酒文化を楽しむ人々に、まったく新しい味覚体験を提供します。開発のきっかけは、商工会青年部の活動で出会った酒蔵との繋がりから生まれました。大きな震災によって被害を受けた鶴野酒造をサポートしたいという思いから、この商品が誕生しました。
商工会青年部は地域資源を活用し、新たな商品を創出する活動に取り組んでおり、『SAKE珈琲』もその一環として位置づけられています。年間販売目標は3000袋で、県内外のお客様に向けて販売を行います。
どんな人におすすめ?
『SAKE珈琲』は、日常的にコーヒーを楽しむ20代後半から40代前半の層をターゲットにしています。特に新しい味や香りを求めるカフェ愛好家や、アルコールは控えたいが日本酒文化を体験したい人々にピッタリです。観光客や旅行者にとっても、地域色が感じられる贈り物として最適です。
製造プロセス
この新商品は独特な製造工程によって作られています。まず、生豆を水で洗った後、鶴野酒造の日本酒に漬け込みます。このプロセスで香りを吸収させ、乾燥後に焙煎を行います。その後、ドリップコーヒー用に粉砕されて完成します。こだわり抜いた製造過程が、新しい味わいを生み出しています。
代表社員の思い
合同会社別所商店の代表社員である別所裕介氏は、「震災後、自分にできることを考え、この商品化に取り組みました。珈琲と日本酒という、一見異なるものを組み合わせることで、新しい可能性が広がると感じています。」とコメントしています。また、鶴野酒造の14代目蔵元である鶴野晋太郎氏は、「新たな挑戦に参加でき、嬉しく思っています。皆様からの支援によって、復興へと進んでいきます。今後ともご支持いただけますようお願い申し上げます。」と語っています。
このように、『SAKE珈琲』は地域の復興を支援するだけでなく、新しいコーヒー体験を提供する意義ある商品として、多くの人々に受け入れられることを目指しています。コーヒー好きや日本酒ファンはもちろん、新たな味を探求する方にもぜひおすすめしたい逸品です。販売は金沢店と寺井店、またはオンラインショップで行われ、価格は432円(税込)です。ぜひ、石川県の新しい名物を体験してみてはいかがでしょうか。