レオロジー中級講座が高分子材料開発の新たな扉を開く
株式会社AndTechは、2025年7月29日(火)に「レオロジー中級講座」をZoomを通じて開催することを発表しました。この講座は、高機能で高性能な高分子材料の設計・開発に必要な知識を提供し、受講者が高分子材料の特性を理解し、実際の研究開発に役立てることを目指しています。
高分子材料開発におけるレオロジーの重要性
レオロジーは、物質の流動や変形を扱う学問として、多くの産業で注目されています。特に高分子材料の研究開発においては、材料の力学的特性を評価する力強いツールとなります。硬さや柔軟性、耐久性といった特性を明らかにするための評価方法として、レオロジー測定が欠かせません。
本講座では、レオロジーの理論や実践的な測定方法に焦点を当てます。受講者は、動的線形粘弾性の基本的な概念について学び、実験結果をどのように解釈すればよいのかを理解することができます。
講座の内容と構成
講師は、ソフトマターデザインラボ合同会社の代表社員であり、元東亞合成株式会社のR&Dセンターに所属していた佐々木裕氏が務めます。講座は以下のプログラムで構成されています:
1. レオロジーの基本的な理解
- レオロジーとは何か、固体と液体の違いについての説明
- 物質のミクロな視点からのアプローチ
2. 線形粘弾性理論の詳細
- 線形応答についての基本的な知識
- マクスウェルモデルや少しの実地に基づく理解
3. 動的粘弾性の測定法
- 動的刺激への具体的な応答の観察
- 粘弾性体の挙動と粘弾性スペクトルの考察
4. 無定形高分子の力学特性
- 高分子とは? その振る舞いと温度依存性について
- 高分子の緩和現象の理解
5. 時間温度換算則とWLF理論の活用
- 時間換算則の考察とWLF理論の使い方
- シフトファクターの取り扱いについて
6. 動的粘弾性測定のコツと応用
- 開発における線形性と温度分散の理解
- 緩和現象を直感的に解釈する方法
これらのテーマを通じて、受講者は実際の材料開発に必要な理論と技術を集中的に学ぶことができます。また、本講座後には質疑応答の時間も設けられ、受講者の疑問を解消する機会が提供されます。
開催概要
このZoomセミナーは、2025年の7月29日午前10時30分から午後4時30分まで開催され、参加費は49,500円(税込)です。資料は電子フォーマットで配布される予定ですので、講座前に準備を整えることができます。
受講希望者は、以下のURLから申し込みが可能です:
AndTech セミナーの詳細 です。
この講座は高分子材料の開発を深化させるための貴重な機会であり、技術者や研究者にとって非常に有意義な内容となっています。レオロジーの知識を身につけることで、材料開発に対する理解が格段に深まることでしょう。高分子材料の未来をともに切り拓いていきましょう。