谷川俊太郎を偲ぶ新たな合唱プロジェクト
2022年11月に亡くなった詩人の谷川俊太郎さんの業績を讃える合唱プロジェクト「どこからか言葉が」が、株式会社朝日新聞社と一般社団法人全日本合唱連盟の共同でスタートします。このプロジェクトは、谷川さんの詩を基にした新しい合唱曲を生み出すことを目的としており、現代の有名な作曲家たちがそれぞれ谷川さんの作品を選び、オリジナルの楽曲を作曲します。プロジェクトの一環として、2026年3月22日に東京・文京シビックホールでコンサートが予定されています。
このプロジェクトには、混声合唱曲を担当する新実徳英さんと信長貴富さん、男声合唱の木下牧子さん、女声合唱の瑞慶覧尚子さんと面川倫一さん、児童合唱の松本望さんといった、実力派の作曲家たちが参加します。彼らは、谷川さんの詩の中からインスピレーションを受け、各々のスタイルで楽曲を生み出すことになります。これらは2023年9月末までに完成し、来年2024年のコンサートで初演される予定です。
谷川さんは長年にわたり、朝日新聞の連載「どこからか言葉が」で新作の詩を発表し続け、多くの合唱曲が彼の作品を基に作られてきました。これまでに武満徹氏による「死んだ男の残したものは」や三善晃氏による「生きる」など、彼の詩から生まれた名曲が多く存在し、合唱界でも高く評価されています。今回のプロジェクトは、そのような背景を踏まえて企画されたものです。
コンサート当日は、これまで親しまれてきた谷川さんの合唱曲も演奏される予定で、長男である賢作さんによる詩の朗読など、様々な形で谷川さんの人間性や作品に対する敬意が表されます。観客は、音楽を通じて谷川さんとその業績を深く体感できる機会となることでしょう。
プロジェクトやコンサートに関する詳細、チケット情報は随時朝日新聞にて発表される予定ですので、関心のある方はぜひチェックしてみてください。谷川俊太郎さんが残した豊かな詩の世界と、それに触発された新たな音楽作品にご期待ください。
本記事内の谷川俊太郎さんの写真使用時は、撮影者「深堀瑞穂」を忘れずに明記してください。