オオタキヨオの個展「Grid」がやってくる
「ADF Art Gallery Project」の第32弾として、アーティストオオタキヨオの個展「Grid」が2025年2月21日から3月8日まで、東京都港区南青山のGARDE Galleryで開催されます。本展は、視覚、空間、秩序というテーマを中心に、オオタが建築的な視点を駆使し、観る者の空間認識を揺さぶる作品群を展示します。
グリッドの概念に迫る
「グリッド」という言葉は、建築やデザイン、数学、都市計画など多岐にわたる分野で使用される概念で、規則的に配置された線や点が絡み合う構造を指します。オオタはこの基本的なフレームワークに光を当てており、秩序と構造を視覚的かつ物理的に描き出す意図を持っています。しかし、グリッドは単なる枠組みではなく、他の要素との相互作用によって予期せぬ変化を生じさせる可能性も持っています。
オオタの作品は、視覚的干渉現象のひとつであるモアレを利用することで、静的な秩序がどのように動的で不確定な空間へと変化していくのかを探求します。これにより、鑑賞者は予想外の視覚体験を得ることができ、新たな認識の扉が開かれるのです。
建築の枠を超える視点
オオタキヨオは、建築学の背景を持つアーティストとして独自の視点を持っています。彼は、建築の基本形ともいえるキューブを解体し、再構築するプロセスを通じて、空間理解の枠組みを問い直します。このプロセスを通じて、彼は遠近法がもたらす視覚の錯覚やその限界への挑戦を促し、新たな視覚体験を提供します。本展では、規則性と揺らぎが交錯する瞬間を通じて、私たちの空間に対する見方を再考させる機会を提供します。
展覧会の詳細
- - 会期: 2025年2月21日(金)~3月8日(土)※日祝休
- - 時間: 11:00~18:00
- - 会場: GARDE Gallery (〒107-0062 東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCEビル4F)
- - 入場: 無料
- - 作品販売予定URL: ADFアートギャラリー
展示される作品群は、オオタが長年の研究と実践から得た知見を反映しており、鑑賞者にとって新たなインスピレーションの源となることでしょう。この機会に、普遍的な構造としてのグリッドが持つ矛盾や可能性を共に考え、アートを通じた新たな空間体験に浸ることを楽しみにしています。