パナソニックがNew Relicを導入しB2Cサイトの可観測性向上へ
パナソニックがNew Relicを導入しB2Cサイトの可観測性向上へ
導入の背景と経緯
デジタルビジネスの変革が進む中、パナソニックインフォメーションシステムズ(以下パナソニックIS)は、同社が提供するB2Cサイトにオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を採用しました。これにより、顧客体験の向上とシステムの一元的な監視が実現します。
パナソニックISは、パナソニックグループのIT中核会社として、グローバルに全事業を支える役割を担っています。顧客価値創造を重視する「くらしアプライアンス社」がB2Cサイトのリニューアルを進める中、個別運営されてきたサイト同士の連携不足が課題として浮上していました。この解決策としてNew Relicの導入が決定しました。
New Relicの効果と活用法
New Relicは、シンプルなライセンス体系やフル機能の利用が可能で、日本語サポートも受けられる点が評価され、パナソニックISに選ばれました。導入後、B2Cサイトは「検討」「購入」「サポート」の各段階での顧客体験のオブザーバビリティを実現。
サイトのパフォーマンスをNew Relicのダッシュボードで可視化しており、ログインの可否やページの表示速度、決済処理の遅延などをリアルタイムで監視しています。問題が発生した場合は、自動的にアラートを出す仕組みが整えられています。
さらに、事業視点で役立つ情報を提供する「ビジネスダッシュボード」の構築も進めています。これにより、各部門間の情報共有が円滑になり、システム不具合の際に迅速な対応も可能に。システムの障害に対して適切に役割分担しながら対応できるため、ビジネス全体のリスク軽減に貢献しています。
今後の展望
New Relicを通じて、クラウドアプリの稼働や相関をリアルタイムで把握できるようになったことで、顧客体験に影響を及ぼす不具合の早期発見が実現しました。これからは、問題の特定から解決までのプロセスをさらにスピードアップし、サービス品質向上に向けた中長期的な監視計画も立てています。
コメントと展望
パナソニックISの杉田栄事業部長は、「New Relicのオブザーバビリティが多様なシステムの健全性を維持するうえで寄与していく」とコメントしています。今後は得た知識を他のシステムにも適用し、ミッションクリティカルなシステムの監視にも活用する予定です。また、New Relicの小西社長は、パナソニックグループの成長をサポートすることができて光栄と述べ、ビジネスオブザーバビリティの重要性を強調しました。
このように、パナソニックISとNew Relicによる取り組みは、デジタルビジネスの成長を支える新たなステージへと進化していくことが期待されています。顧客体験の向上はもちろん、社内の情報共有を活性化させることは、今後のビジネス戦略の鍵になるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
New Relic株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー18階
- 電話番号
-
03-4577-9065