日本ワインの魅力を世界へ!
日本のワイン業界に新たな幕開けを告げるプロジェクトが始まります。日本ワイン専門商社である株式会社CruXが、2026年5月26日から28日に香港で開催される「VINEXPO ASIA 2026」に、複数のワイナリーと共同出展する「日本ワインパビリオン」を立ち上げることを発表しました。これにより「ワイン産地としての日本」の魅力を、個々のワイナリーの枠を超えて、世界へ強く発信することを目指しています。
日本ワインの現状と課題
これまでの日本ワインの展示会は、各ワイナリーが個々に参加するスタイルが主流でした。このため、「日本」というワイン産地全体のブランドを構築することが難しかったのが現状です。特に海外市場では、日本のワインがどのような特徴を持つのか、どのように受け入れられているのかが詳しくアピールされてきませんでした。
日本ワインパビリオンの取り組み
CruXは、今回のパビリオンを通じて以下のようなアプローチを行います:
- - 統一ブースでのブランド発信: 各ワイナリーが個別にブースを設けるのではなく、統一感のあるブースを通じて「日本ワイン」のブランドイメージを強調します。
- - 海外プロフェッショナルへのリーチ: 海外のプロフェッショナル層に届くようなデザインを採用し、効率的な情報発信を図ります。
- - 越境EC対応: WorldShopping Globalを導入し、海外からの購入がしやすくなるように整備されています。
- - 多言語メディアの活用: 「日本ワイン.jp」を通じて、情報発信を多言語で行い、国際的な関心を喚起します。
このように、個別のアプローチでは難しい市場へのアプローチを、共同で出展することで実現しようとしています。
映像による発信も
プロジェクトには、映画「ヴァン・ジャポネ」の監督であるNORIZO氏も協力します。彼は過去に数多くの日本ワイン産地を取材し、その魅力を映像で発信してきました。今回は、参加するワイナリー・産地を横断的に紹介する映像も制作し、現地で発信する予定です。これにより、観客に対してより具体的な理解を促すことが期待されています。NORIZO氏はこのプロジェクトに「多くの作り手や仲間とともに進めたい」との意欲を示しています。
次のステップ
このプロジェクトのスケジュールは以下の通りです。
- - 2025年11月: 参加意向の確認と随時説明会を実施。
- - 2025年内: 出展社を確定し、準備を開始。
- - 2026年5月26-28日: VINEXPO ASIA 2026に出展する予定です。
会社概要
株式会社CruXは、日本ワインを中心に酒類や加工食品の卸売、小売、輸出入を行う企業です。また、日本ワインのWebメディア「日本ワイン.jp」の運営や、日本ワイン検定の事務局も担当しています。代表取締役は有本雄観氏で、東京都台東区に本社があります。
この挑戦的なプロジェクトが、日本ワインに新たな風を吹き込み、世界市場でのプレゼンスを高めることを期待しています。