次世代計算技術「デジタルアニーラ」普及にむけた技術者コンテスト
背景
私たちの生活の中には、医療、金融、物流、公共政策など多様な分野において、従来の技術だけでは解決が難しい高度な問題が数多く存在します。これに対抗するため、株式会社富士通研究所は「デジタルアニーラ」と呼ばれる新たな計算アーキテクチャーを開発し、2018年からサービスを開始しています。このテクノロジーは、特に組合せ最適化問題において高速に解を導き出すことを可能にし、実社会での活用が期待されています。
しかしながら、組合せ最適化問題を解決するためには、単に技術を持っているだけでは不十分で、深い理解とモデル化を行うための高度なスキルが求められます。このような専門知識と技術を駆使して問題に対処できる人材が求められています。
Topcoderとは
「Topcoder」は、情報技術やコンサルティングにおける最大手のウィプロ・リミテッドが運営する、アルゴリズムやソフトウェア開発に特化した技術者コミュニティです。ここでは、世界中の優秀なエンジニアやデザイナーが集まり、高度なスキルを競い合っています。多くの大手企業がこのプラットフォームを利用し、新たな技術の開発や問題解決に取り組んでいます。日本では、TC3がこのコミュニティのコンテストを活用して最新のスキルを探求するサービスを提供しています。
コンテストの概要
この度、富士通とTC3は「デジタルアニーラ」の普及を図るために技術者コンテストを開催します。このコンテストでは、参加者がデジタルアニーラの使い方を学ぶラーニングコンテストと、その後に行われる競技コンテストによって、実際に問題解決に挑戦します。
コンテスト日程
- - ラーニングコンテスト:2019年2月1日から3月初旬まで(約10日間×3回)
- - 競技コンテスト:2019年3月中旬から3月下旬まで(約2週間)
コンテスト内容
参加者は、デジタルアニーラを用いて、ひとつの計算で解けないような大規模な最適化問題を、どのように速く正確に解決するかを競います。このための最適な分割方法を見つけることが鍵となります。
参加条件
「Topcoder」に登録している世界中の技術者が参加可能です。コンテストはオンラインで行われるため、どこからでも参加できます。
詳細は
こちらから確認してください。
今後の展望
富士通とTC3は、このコンテストを通じて「デジタルアニーラ」の実用性を実証し、日本から新たな技術革新をもたらすことを目指しています。高いスキルを持つ技術者が集うこの機会を活かし、未来の課題解決に向けた一歩を踏み出すことが期待されます。今後の展開から目が離せません!