豆腐の魅力が世界をつなぐ!
2025年の日本国際博覧会「大阪・関西万博」において、一般社団法人日本豆腐マイスター協会が主催した豆腐のPRイベントが盛況裏に終了しました。このイベントは、農林水産省が関わり、期間中に10万人以上の来場者を迎えました。特に「ニッポン豆腐百選2025」として厳選された100種類の豆腐を紹介する冊子は、来場者の大きな関心を集め、5600部がすぐに配布される人気を誇りました。
大豆から生まれる多様な豆腐の世界
参加者は、全国豆腐品評会から選りすぐりの豆腐が並ぶ中、豆腐に使用される30種類以上の大豆や、豆腐の魅力を伝えるためのパネル展示に目を奪われました。「豆腐はどれも同じだと思っていたけど、全然違うことが知れた!」といった声が多く寄せられるなど、多くの来場者が豆腐の奥深さを体感しました。また、WEB版も公開されており、より多くの人々に豆腐の魅力を届ける手段が増えました。
3Dプリンターで再現した豆腐の魅力
イベントの中でも特に注目を集めたのは「3Dプリンターで製作した豆腐」の展示でした。この展示には、奈良県の「山本の豆腐(にがりもめん)」が再現され、初日から長蛇の列ができるほどの人気に。豆腐親善大使である加藤紀子さんも、「最初は本物かと思った」と驚きの声を上げました。このリアルな再現性は、多くの来場者に新たな豆腐体験を提供しました。
豆腐作り体験で感じる職人技
展示では、昔ながらの手作り豆腐を体験できる手寄せ器具も用意され、参加者は実際に豆乳とにがりを使った体験を通じて、豆腐屋さんの技術の奥深さを理解しました。「こんなに重いの?」「技術が必要なんだね!」といった驚きの声が多く聞かれました。
豆腐職人との交流の場
6月13日には、豆腐職人たちが集まり、興味深いトークショーを実施。現代の名工たちからの豆腐作りの工夫やチャレンジを聞くことで、来場者たちも一層豆腐に対する理解を深めました。また、受賞豆腐の試食が行われ、小学生の男の子が「お豆腐が上手に作れて嬉しい」とその美味しさを素直に表現すると会場も盛り上がりを見せました。
豆腐の多様性を伝える意義
豆腐マイスター工藤詩織さんは、イベントの総合プロデューサーとして「豆腐を親しみを持ってもらえるように、多様性を感じてもらう展示を目指した。今回の『ニッポン豆腐百選2025』冊子が、全国の豆腐店を巡るきっかけになれば嬉しい」と話しました。そして、AIがデザインしたマスコット「こきぬちゃん」も話題を呼び、SNSで多くの注目を集めました。豆腐の魅力が幅広い世代に届いたことが、イベントの成功を物語っています。
結び
イベントを通じて、豆腐という日本の伝統食材の魅力を再発見するとともに、最新の技術やデザインと融合することで新たな可能性を探ることができました。次回の豆腐イベントにも期待が高まります。